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憧れ10 ページ11
エマside
パパは無敵の佐野と言われているけど、
家族が大好きで胃袋がちょっと大きくて、
娘に彼氏ができるのをワクワクして待っちゃうような、
本当は寂しがり屋のお父さん。
あの時、パパが宝物と言ってくれた時
パパには見えた?聞こえた?
私には見えたの、聞こえたの。
シンイチローやマイキーと少し似た女の人が
満面の笑みを浮かべながら
『良かったね』って
『お父さんの事、お願いね』って言っていたの。
少し駆け足で降りていく坂道
見えてきた家の前で煙管を吹く和装の男性。
「エマ、おかえり」
今日も笑顔で迎えてくれたパパに抱き着いて笑顔で言うんだ。
「ただいま!パパ!」
”お母さん”、パパが次に泣くのは
私がお嫁に行く時だと思うの。
その時だけは、パパが泣くのを見守ってあげてください。
茜色に染まってきた空に私はそう言葉をかけた。
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海百合クラゲ(プロフ) - これは、面白いぞ…!もっと伸びてくれ!!!!!!! (2021年6月6日 17時) (レス) id: a38a157b30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月狐 | 作成日時:2021年5月28日 13時