【ダイヤのエース】中二病少女と不思議な恋 Ⅱ 〈小湊亮介御幸一也〉 (ページ38)

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83話ページ38

「亮介先輩。」

亮介「あぁ、来たの。」

「はい。」

亮介「で？どうしたの？」

「いえ・・・。」

前に一回心理カウンセラーの本を読んだことがあった。
とりあえず、リラックスさせて、緊張を解いて・・・・・

「部活で身体、痛いんじゃないんですか？マッサージしますよ☆」

亮介「いいよ。Aも疲れるじゃん。」

「僕はいいんですよ。さっ、寝てください。」

亮介「分かった。でも、ココね。」

「へ？」

亮介先輩が要求したのは僕の太もも。
膝枕しろって事？まぁ、いいけどさ。減らないし。

「どーぞ？」

亮介「いいんだ。なら遠慮なく。」

亮介「ちょうどいい。」

「僕、太いですからね。」

亮介「いいの。」

「・・//////。」

それから5分間くらいずっと黙っていた。亮介先輩の吐息が聞こえるほど静かだった。

すると、先輩がいきなり口を開いた。

亮介「A。今言っていいのか分かんない。でも、聴くよ？

　お母さん、怖いしょ。」

「え・・・・・。はい・・。嫌だ、怖い・・怖い・・・。」

亮介「だよね。もっと早く気が付いていれば・・・俺が鈍感だったから。
　
　ごめん。俺が守ってやらなくちゃいけないのにさ。」

「いいんです。先輩は居てくれるだけで。」

亮介「ありがとう。」

そういって眠ってしまった。
眠りについた先輩の柔らかい髪をそっと撫でるとフワッっといい香りがした。

こんな安らかな気持ちになったの、久しぶりだな。

落ち着くって、こういう事なのかもね。