再会2 ページ7
「子供の頃 ご縁のあった鬼殺隊の方に教えていただきました。知識として知っていただけなので、あの時 どうしてできたかは自分でも分かりません。その後も使ったことはないですし…」
「そうか、ならば手合わせをしよう！君の力を見てみたい」
はっ？？私 一般人ですけど！柱の方と手合わせなんて無理です！下手したら死にますよね！展開早すぎて 少しついて行けない…
そんな私の気持ちはお構いなしに炎柱様は
「手加減はするから大丈夫だ！遠慮なく向かってきなさい！」
などと もう構えている。
ああ 逆らえない。
「では、お願いします！」
思い切り向かっていくが 全く太刀が当たらない、かすりもしない。当然よね。
逆に「こちらも行くぞ」と攻撃される。一太刀目は躱せた。二太刀目も なんとかかすっただけ。しかし三太刀目で私の木刀は弾き飛ばされ、反動で私も倒れてしまった。
炎柱様、強すぎ。でも 太刀を振ってる 表情が凛々しくてかっこいい…忌の際に あの御尊顔を拝めるなら鬼になって切られるのもいいかも。それは さすがにダメか。
そんな私の前に そっと大きな手が差し出される。
「立てるか？」
「大丈夫ですっ！」
私は一人で立ち上がる。炎柱様の手に触れるなんて恥ずかしくて できっこない。
「まさか 躱されると思っていなかったので少々本気を出してしまった、すまない！しかし君の才は なかなかのものだぞ！」
そう言って にっこり笑う炎柱様。笑うと少し幼くなり可愛らしい。かっこいいのに可愛いなんて ズルい。
そこへ
「おもたせで申し訳ありませんが、お茶が入りました、一息 入れませんか？」
と炎柱様そっくりの男の子が現れた。
困り眉と高い位置に一つに括った髪が なんとも可愛らしい。あの時の 小さかった男の子だ！名前は千寿郎くんと言うそうだ。
炎柱様は さつまいもの茶巾を「わっしょい、わっしょい」言いながら食べている。
「A、今日は力になれず申し訳ない。心当たりをあたって見て何か情報があれば 鴉を通じて連絡するから少し待っていてくれ」
と言ってくれた。とても面倒見のいい方だ。
「お忙しいのに、こちらこそ申し訳ありません、よろしくお願いいたします」
そんなやり取りと たわいない会話を交わし、私と天元様は 帰途に着いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 90人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫巻(プロフ) - 桃平さん» 桃平様！うれしいコメントありがとうございます(^-^)煉獄さんは とにかく「かっこよく」「真っ直ぐに」を心がけてます！この先も楽しんでいただけると うれしいです( ´∀｀) (2021年7月6日 19時) (
レス) id: 509f8c3526 (このIDを非表示/違反報告)
桃平(プロフ) - ここまで楽しく読ませていただきました(*^^*)煉獄さんの気持ちが抑えられなくなってきている様子、ニヤニヤしながら読みました。弐と参もこれから時間のあるときに読み進めたいと思います！猫巻さんの文章、ことばの使い方、大好きです。応援しています(*^_^*) (2021年7月6日 10時) (レス) id: 338e350c4a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：猫巻 | 作成日時：2021年6月8日 22時
