再会1 ページ6
数日後、先方が任務から帰宅されたというので 天元様と一緒に伺うことになった。
「もう少しで到着だ」
天元様と私は さつまいもの茶巾をもって 暫く板塀の脇を歩いている。
「着いたぞ」
表札には『煉獄』と書かれている
家、でかっっ！掃除大変じゃない！そんなことより呼吸に詳しい柱の方って 炎柱様？お父様がずっと就任されているのかしら？それとも…
「わざわざ足を運んでもらって すまない！」
とても大きな声で炎柱様が出迎えてくれた。
絶対に見間違えるはずがない、忘れることもない。あの日 私の家の庭でも稽古をしていた杏寿郎くんだ。着崩してない隊服に炎のような羽織、ものすごくかっこいい！炎柱になったんだ、すごいなぁ！
あの日と変わらない真っ直ぐな目、思わず見とれてしまう。
「こっちこそ任務帰り早々 申し訳ねえな。今、家でこいつの世話をしてるんだが ちょっと教えてもらいたいことがあってな」
「Aと申します。お目にかかれて光栄です」
「俺は 炎柱 煉獄杏寿郎だ。よろしく頼む！しかし君には以前どこかで会ったような気がするな！」
「いえ、炎柱様の記憶違いかと思いますが…」
夢を叶え炎柱になった貴方の前で 何も手にしていない私が思い出話をすることなんてできるはずがない…。でも嘘が心苦しい…。杏寿郎くんなんて とてもじゃないけど、おこがましくて呼べない。
「まあ、煉獄の他人の認識能力は絶望的だからな。あははは！それとも煉獄風の口説き文句か？」
天元様の軽口がありがたい。
「いきなり女性を口説くなんて俺はしない！宇随と一緒にするな！取り敢えず中に入ってくれ！」
炎柱様と天元様は仲が良さそうだ。端から見ていて微笑ましい。
広いお庭に面した縁側に腰を掛けた天元様が
「数ヶ月前、鬼に襲撃された家に助けに行ったら こいつが呼吸を使って鬼と戦ってたんだよ。日輪刀じゃねえからトドメ刺したのは俺だけど、随分派手にやっててよ。見たところ『月』なんだよな。俺は他人の呼吸に詳しくねえからもし煉獄が育手とか知ってるなら紹介してやってくれねえか？」
と話を進める。
「うむ、俺の知る限りでは、月の呼吸はもともと基本の呼吸に入っていたが 継承が難しく一時期は途絶えたらしい。現在も月の呼吸の使い手は心当たりがないが…。君は どうして呼吸を覚えたんだ」
炎柱様が私に問いかける。
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猫巻(プロフ) - 桃平さん» 桃平様！うれしいコメントありがとうございます(^-^)煉獄さんは とにかく「かっこよく」「真っ直ぐに」を心がけてます！この先も楽しんでいただけると うれしいです( ´∀｀) (2021年7月6日 19時) (
レス) id: 509f8c3526 (このIDを非表示/違反報告)
桃平(プロフ) - ここまで楽しく読ませていただきました(*^^*)煉獄さんの気持ちが抑えられなくなってきている様子、ニヤニヤしながら読みました。弐と参もこれから時間のあるときに読み進めたいと思います！猫巻さんの文章、ことばの使い方、大好きです。応援しています(*^_^*) (2021年7月6日 10時) (レス) id: 338e350c4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫巻 | 作成日時：2021年6月8日 22時
