決意 ページ5
宇随さんの家に到着すると、奥さんたちが歓迎してくれた。
宇随さんは「これから俺のことは『天元様』と呼べ。いいな」と私に言い「明日はAが家に来た記念の宴だ。お前たち、派手に準備しろよ」と奥さんたちに言った。
翌日の夕飯は本当に豪華だった。天元様の好物だというフグ刺しも並んだ。初めて食べたフグ刺しの感想は「淡白」だったが 見た目が豪華で宇随さんらしい。天元様は お酒もたくさん飲んだ。体格がいいからお酒も強いらしい。この人は文句なしに かっこいいと思った。
私は 宇随家の家事のお手伝いをさせてもらった。天元様は任務で家を空けることも多かったが、家では毎日 鍛練をかかさず、奥さんたちも鬼殺隊でないにも関わらず 任務に協力するため一緒に鍛練していた。
私は何をしたらいいんだろう、いつまでも此処で甘えて過ごすわけには行かないんだよな…
「A、鍛練しねえか？」
「え、天元様？何をおっしゃってるのですか？」
「鍛練って言ってんの！ほらほら」
半ば強引に 走り込みや打ち込み稽古をご一緒した。ひどく疲れたが なかなか楽しかった。何日か続けると体が慣れてきた。
今の私に出来ることは 鬼を狩ることなのかもしれない。
「ねぇ、天元様。私 鬼殺隊目指したいんですけど、どうしたらいいですか？」
「分かってんのか！甘く考えんじゃねぇ！鬼殺隊に入ったら 死と隣り合わせの生活になんだぜ。お前は元々、いいとこのお嬢様なんだし、普通の幸せを手に入れりゃいいんじゃねえか？」
天元様は怒った口調だったが、少し嬉しそうな感じがした。
「普通の幸せって何ですか？親を鬼に殺されて、命をかけて鬼を倒す存在を知っているのに
知らん振りして暮らせってことですか？それは幸せなフリで本当の幸せではないんじゃないですか？」
「生意気な口を聞くようになったもんだな、俺の見たところ お前の呼吸は『月』か？現役隊士で使ってる奴はみたことねぇ、我流か…？柱で その辺りの話にも詳しい奴がいるから今度聞きに行ってみるか。育手がいりゃ弟子入りすればいいし、いなけりゃ俺が面倒みてやるよ」
天元様は鎹鴉の虹丸くんを飛ばして早速、段取りを組んでくれた。
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猫巻(プロフ) - 桃平さん» 桃平様！うれしいコメントありがとうございます(^-^)煉獄さんは とにかく「かっこよく」「真っ直ぐに」を心がけてます！この先も楽しんでいただけると うれしいです( ´∀｀) (2021年7月6日 19時) (
レス) id: 509f8c3526 (このIDを非表示/違反報告)
桃平(プロフ) - ここまで楽しく読ませていただきました(*^^*)煉獄さんの気持ちが抑えられなくなってきている様子、ニヤニヤしながら読みました。弐と参もこれから時間のあるときに読み進めたいと思います！猫巻さんの文章、ことばの使い方、大好きです。応援しています(*^_^*) (2021年7月6日 10時) (レス) id: 338e350c4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫巻 | 作成日時：2021年6月8日 22時
