隊服を返しに ページ28
数日後―――。
私は炎柱様の隊服を抱きしめ匂いを嗅いでいる。まるで変態だ。今日、隊服を洗濯しようと思っている。洗ってしまう前に炎柱様を堪能したいのだ。
数刻後、名残惜しいが隊服を洗って干す。隊服は特別な素材でできているため、すぐに乾くだろう。明日には返しに行けるかな？炎柱様はいらっしゃるかしら？
「明日、炎柱様に隊服を返しに行こうと思うんですが 買い出しとかあります？」
「ん―、それじゃ お醤油とみりんお願いできる？」
雛鶴さんが答える。
案の定、隊服は早く乾き 私は煉獄邸に向かう。
「失礼します！」
やはり広い家だ。私の声は届くのか？千寿��くんが姿を現す。んー、可愛い！！
「Aさん、こんにちは。兄上でしたらお庭で稽古をしていますよ」
そう言った後 ニコッと笑う。あぁぁ、可愛い！！
広い庭で、炎柱様が素振りをしている真剣な横顔が素敵…。
「A！怪我は大丈夫か？俺は留守にすることが多いから、来る時は連絡してく欲しい！」
「隊服をお返しに来ただけなので。炎柱様が不在なら千寿��くんに預けようと思ってました。お使いも頼まれているので、すぐ帰ります」
「むぅ、それは少し寂しいな！これから町に出るなら同行しても良いか？」
「いや、炎柱様、稽古中ですよね？！申し訳ないので一人で行きます」
「ちょうど休憩しようと思っていた所だ！」
炎柱様と並んで歩く。
「あの、私が炎柱様と歩いてる所を見て快く思わない隊士もいると思うんです。少し離れて歩いたほうが…」
「問題ないだろう、あの辺りは隊士の宿舎があるのだ。この方向は隊士に出会うことは そうそうない」
「そうですか…」
町で買い物済ませ帰路に着く。あの日、聞きたかったこと。
「あのぅ…。炎柱様は、お付き合いされている方はいらっしゃるのですか？」
ふいに炎柱様がこちらを向く。緊張で時間が止まる。
「いや、いないぞ」
「でも、すごくモテますよね」
「はははっ！それは否定しないな。逆にAは？ゆくゆくは宇随の4人目の嫁になるのか？それとも好いた男でもいるのか？」
あー、墓穴掘ったな
「…天元様のお嫁さんにはなりません。もちろん天元様は素敵ですけど、私一人だけを大事にしてくれる人がいいです。あとお慕いしている人はいます…炎柱様には教えません！もうこの話はお終いにしましょう！」
「ごめんなさい！ちょっと急ぎますね！」
私は 恥ずかしくて宇随邸に走って帰った。
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猫巻(プロフ) - 桃平さん» 桃平様！うれしいコメントありがとうございます(^-^)煉獄さんは とにかく「かっこよく」「真っ直ぐに」を心がけてます！この先も楽しんでいただけると うれしいです( ´∀｀) (2021年7月6日 19時) (
レス) id: 509f8c3526 (このIDを非表示/違反報告)
桃平(プロフ) - ここまで楽しく読ませていただきました(*^^*)煉獄さんの気持ちが抑えられなくなってきている様子、ニヤニヤしながら読みました。弐と参もこれから時間のあるときに読み進めたいと思います！猫巻さんの文章、ことばの使い方、大好きです。応援しています(*^_^*) (2021年7月6日 10時) (レス) id: 338e350c4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫巻 | 作成日時：2021年6月8日 22時
