炎柱様、二十歳になる2 ページ18
帰りが遅くなったことを謝り、お風呂に入る。私はお風呂が好きだ。ついつい長湯をしてしまう。特に任務の後は格別だ。気持ちいい。
今日は夕食の準備は手伝わなくていいと言ってもらえたので、入浴後 少し眠った。
どのくらい眠っただろう…
ガラガラガラ！！！
私は、玄関が勢いよく開く音で飛び起きた。
「A！帰ってるかー！！」
酔った天元様の声だ…
「A！心配だー！」
？？この大きな声は…炎柱様？？！！
私は慌てて玄関に飛び出す。
「すみません！なかなか鬼が姿を見せず、帰宅が遅くなりました！」
二人は私を見るなり
「バカヤロウ！遅くなるなら鴉で連絡しろよ！本当は地味に心配しただろうがよ！」
「うむ！Aに万が一のことがあったら俺は生きていけん！何かあったらすぐに呼んでくれ！」
は、はあ…。二人とも面倒くさい程、酔っている。ひどく酒臭い…。いや、天元様は 少しマシか…。でも炎柱様、今 何とおっしゃいました？聞き間違いでも、酔っぱらいの戯れ言でも 嬉しすぎないか？？嬉し過ぎて心臓が止まるかと思いましたよ。
「それにしても どうしてそんなに酔ってらっしゃるのですか？」
雛鶴さんが二人に問い質す。
「まぁ、煉獄も二十になったからな。この天元お兄様が酒を教えてやったのだ。一度、限界を知ることが大事だ」
私と奥さん達は酔っぱらい達に水を与え、二人を尻目に夕飯を食べた。この二人は酔うと結構、人に絡む。いつの間にか天元様は雛鶴さんの膝枕、まきをさんに足のマッサージ、須磨さんに手のマッサージをしてもらっている。改めて見ると すごい絵だ。天元様が色男だから許されるのだろうが、世の男性には真似しないでいただきたい。
私はというと 成り行きで炎柱様に膝枕をしている。どうしてこうなった…。天元様だ。雛鶴さんの膝枕で
「俺は煉獄と同じ目線で話がしたい。A、膝枕してやれよ」
などど言うから。まあ、お酒の席のことは無礼講ということで忘れよう。そんな事を考えていると、炎柱様の大きな手が私の手を手繰り寄せた。
「手を握っていてくれないか」
いつもより甘えた様な目で炎柱様が囁く。私は頷いて もう片方の手を炎柱様の手の上にそっと重ねた。目を閉じた炎柱様がとてつもなく愛おしい。ずっとこうして眺めていたい。そう思っていても体は正直だ。四半刻後…
足、痺れた…。
「助けてください…」
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猫巻(プロフ) - 桃平さん» 桃平様！うれしいコメントありがとうございます(^-^)煉獄さんは とにかく「かっこよく」「真っ直ぐに」を心がけてます！この先も楽しんでいただけると うれしいです( ´∀｀) (2021年7月6日 19時) (
レス) id: 509f8c3526 (このIDを非表示/違反報告)
桃平(プロフ) - ここまで楽しく読ませていただきました(*^^*)煉獄さんの気持ちが抑えられなくなってきている様子、ニヤニヤしながら読みました。弐と参もこれから時間のあるときに読み進めたいと思います！猫巻さんの文章、ことばの使い方、大好きです。応援しています(*^_^*) (2021年7月6日 10時) (レス) id: 338e350c4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫巻 | 作成日時：2021年6月8日 22時
