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十話 刀 ページ10

師匠から預かった大事な物がある
それは『日輪刀』という刀だ
師匠が人間の時に使っていた刀でこれは普通の刀とは違う、鬼を殺せる刀らしいのだ。



「鬼になっても尚、何故師匠はこれを持っているのですか?」
「…長い間使っていれば…愛着が湧く…」



師匠は人間の頃兄弟で鬼狩りをしていたらしい。
普段は仕舞っているからといえ、鬼である師匠が鬼を殺せる刀を持っているって良い事ではない気がする



「抜いてみろ…」



師匠にそう言われ俺は鞘から刀を抜いた。長年使っていないにしては綺麗だった。滑らかに曲線を描き刃の部分は光で輝いている



「とても綺麗です」



これが師匠が使っていた刀
それを託され俺はこれ以上ない程に歓喜した



「Aよ…それを帯刀し…藤襲山へと・・・向かえ…」
「藤襲山?」



聞かない名前に首を傾げた。藤襲山なんて初めて聞いた。どこかの山なんだろうか



「鬼殺隊に入れ…藤襲山は…鬼殺隊の最終選別…お前なら…問題無く…入隊できるだろう…」
「どういうこ事ですか師匠。それより鬼殺隊って何ですか」


鬼殺隊?最終選別?そんなの知らない。
師匠は丁寧に教えてくれた
鬼殺隊とは文字通り鬼を殺す組織の事で藤襲山で入隊審査の最終選別が行われると。この前会ったあの男は鬼殺隊員だと
そう、それはつまり師匠の敵となるという事だ



「嫌ですよ、師匠。俺は鬼なんて殺したくない。いや、他の鬼なんてどうでもいい。師匠と離れたくないです」



俺は師匠が居ればそれでいい。師匠はどうしてこんな事を言うんだろう。もしかして俺が何か悪い事でもしただろうか。



「師匠。俺に至らないところが有れば言ってください。俺頑張りますから、だから」



嫌だった。師匠と離れる事が。そして辛かった。師匠がそれを望んだ事が
俺は刀を床に置いて師匠に近づいた



「A…お前は私の誇りだ…お前に至らない所など無い…」
「ならっ!どうしてっ」



師匠の着物を力いっぱい握りしめる。涙が零れた
師匠…師匠…そんな事言わないで。ずっとそばに居てよ、これ以上は何も望まないから


だから、お願い…俺を捨てようとしないで



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字数の関係で一旦切ります。
話にタイトル付けました
後五話の鎹鴉の漢字が間違っていたため修正しました

十一話 絶望→←九話 安息



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設定タグ:鬼滅の刃 , 黒死牟 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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あんこ(プロフ) - あ、あの…ホームページの方を今読んできたのですが…占ツクのも、そちらの方も、尊くて死にそうになりました…今回の占ツクの方の更新すごく嬉しかったです。更新、無理せず頑張ってください! (2019年11月6日 1時) (レス) id: c12f380ffd (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - 非常食の玲音__腐__低浮上さん» ありがとうございます!!! (2019年11月5日 18時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
非常食の玲音__腐__低浮上 - やっぱりいいですね、、、この小説()とても好きです(白目) (2019年10月24日 21時) (レス) id: 8d59e0f155 (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - にゃさん» わざわざホームページから飛んできて下さり感謝です!こちらではホームページとは内容が違いますのでこちらもホームページの方も楽しんで頂けたら幸いです♪ (2019年10月19日 19時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - 非常食の玲音さん» ありがとうございます♪♪ (2019年10月19日 19時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:聡舍 | 作成日時:2019年8月15日 16時

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