七話 過去 ページ7
二年前 睦月
雪が降り辺り一面は真白に染まっている
刻は正刻
街頭で薄らと照らされた裏路地
「糞餓鬼!!俺らの商売品を壊しやがって!!!」
男二人が十歳の幼い少年を壁に追いやり蹴飛ばした
少年は壁に背中を打ち苦しそうに腹を抱えながら蹲る。男は少年の白金の髪の毛を掴むと無理やり起こし、ニヤニヤと気持ち悪い笑を浮かべた
「異国人か、こりゃいい金で売れそうだぜ」
「その前に、俺らでやっちまおうぜ」
少年の髪を掴んだ男は少年の顎を掴み無理やり目線を合わさせる。少年はこれから自分が何をされるか分かり男二人を睨みつけた
「威勢がいいじゃねぇか。」
そう言って少年の頬を思いきり殴りつけた
「っ…」
「おい、平八。誰もいねぇかちょっと周り見てこい」
平八と呼ばれた男は二つ返事で路地裏を出た
「綺麗な顔だな。その顔ならいい殿方に買ってもらえるさ」
男は少年の薄い着物からはみ出る真っ白な足に手を添えた。少年は耐えるように目を瞑る
男の子手はだんだんと上に登って行った
「ぎゃあ!!」
すると路地裏を出た平八が叫び声を上げた
「どうした!?」
男は少年から手を離し立ち上がると平八がいた所に駆け寄った
「っ!!!!」
路地裏を出ると男は息を飲んだ
目の前には今の時代には居ないはずの侍のような男
血を滴らせる刀は月明かり照らされている
平八の胴体と頭は離れた場所にあった
ゆっくりと下から順に刀を持った侍を見る
「ヒッ!!」
人間じゃ無かった
白目の部分は赤く染まり、この世のモノとは思えない黄色い瞳、そして顔の大半を埋め尽くす六つの目はこの者が人間じゃないと示すのに充分だった
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あんこ(プロフ) - あ、あの…ホームページの方を今読んできたのですが…占ツクのも、そちらの方も、尊くて死にそうになりました…今回の占ツクの方の更新すごく嬉しかったです。更新、無理せず頑張ってください! (2019年11月6日 1時) (レス) id: c12f380ffd (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - 非常食の玲音__腐__低浮上さん» ありがとうございます!!! (2019年11月5日 18時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
非常食の玲音__腐__低浮上 - やっぱりいいですね、、、この小説()とても好きです(白目) (2019年10月24日 21時) (レス) id: 8d59e0f155 (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - にゃさん» わざわざホームページから飛んできて下さり感謝です!こちらではホームページとは内容が違いますのでこちらもホームページの方も楽しんで頂けたら幸いです♪ (2019年10月19日 19時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - 非常食の玲音さん» ありがとうございます♪♪ (2019年10月19日 19時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:聡舍 | 作成日時:2019年8月15日 16時