検索窓
今日:7 hit、昨日:16 hit、合計:67,375 hit

四話 人間 ページ4

夜が更けた頃、俺はいつも通り鍛錬をしていた

師匠は日が沈むと人里に出る。師匠は鬼だ
だから人間を食べる。その為に人里に行く

俺は師匠が人里に出てる間は一人で鍛錬をする。
木刀を持って素振りをしているそんなある日、一人の人間が訪れた



「坊や、君一人かい?」


黒い服を来て刀を帯刀している男はゆっくりと俺に近づいた


「最近、ここらで怖い鬼が出るんだ。鬼は人をたべる。坊やもこんな所にいたら食べられるよ。家に戻りなさい」


安心させようと笑みを作る男がとてつもなく気持ち悪い。俺は1歩後ろに下がった



「家って、ここだけど」
「嘘だろ?誰もいないじゃないか、家族はどこにいるんだ?」
「今はいない」


そう言うと男は少し頭を傾けた



「そうか。そうか。家出だな」



納得したように何回も頷くと男はいつの前にか俺の前に来ていて俺の腕を掴んだ



「家まで送ろう」
「離せよ。家出じゃないし、家ここだし」
「坊やみたいな子供が一人でこんな所に住んでる筈がないだろ」
「そんなの知るかよ。俺の家はここだ」



痛いほど強く掴んでくる。顔を顰めると男は掴む腕の強さを緩めた



「坊や。もう家出じゃなくても何でもいいからここは危険なんだ。大人しく俺と一緒に来なさい」



此処が危険な場所くらい知ってる。しかも夜中で鬼が活発に行動できる時間だ
しかし、そんなの俺にとってはどうでもいい事だ



「いい加減離せって言ってんだろ!」



いつまで経っても離さない男に俺はそう言って持っていた木刀を振り上げた



「っ!!!」



男の首が飛ぶ


俺は男を殺す気で木刀を振った。しかしそれが男に届く前に男の首は空を舞った



「…師匠」
「お前は…人間を殺すなと…言っただろう…」
「離さない男が悪いんだよ…」




木刀如きで死にはしないと思うけど、師匠は俺の殺気に気づいたのだろう
師匠は俺に人間を殺すなと言う。師匠は人間を殺して食べるくせに




「私が…何故…お前にこんな事を言うか…分かるか」
「分からないです」
「人間を殺める私が…言えた事ではないが…お前には…人としての道を…踏み外して欲しくない…」




俺にはいまいち納得出来ない事だった
そもそも人の道とはなんだろう。それから始まる
師匠は元は人間だった。どうして鬼になったのかは知らないけど



「A…お前は…人として…生きろ…」
「人として生きろって言われても」



そう言うと師匠は少し悲しい顔をして薄ら笑った

五話 鎹鴉→←三話 風邪



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
259人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 黒死牟 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あんこ(プロフ) - あ、あの…ホームページの方を今読んできたのですが…占ツクのも、そちらの方も、尊くて死にそうになりました…今回の占ツクの方の更新すごく嬉しかったです。更新、無理せず頑張ってください! (2019年11月6日 1時) (レス) id: c12f380ffd (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - 非常食の玲音__腐__低浮上さん» ありがとうございます!!! (2019年11月5日 18時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
非常食の玲音__腐__低浮上 - やっぱりいいですね、、、この小説()とても好きです(白目) (2019年10月24日 21時) (レス) id: 8d59e0f155 (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - にゃさん» わざわざホームページから飛んできて下さり感謝です!こちらではホームページとは内容が違いますのでこちらもホームページの方も楽しんで頂けたら幸いです♪ (2019年10月19日 19時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - 非常食の玲音さん» ありがとうございます♪♪ (2019年10月19日 19時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:聡舍 | 作成日時:2019年8月15日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。