三話 風邪 ページ3
馬鹿は風邪引かないと言う言葉を知っているだろうか
俺は良く馬鹿だと言われる。俺は昼間街に出て俺と同い年の子と遊ぶのが日課なのだがその友人から良く馬鹿だと言われる
しかし、俺は馬鹿ではない。馬鹿では無いと証明出来る事が起こった
そう 俺は
風邪を引いたんだ！！
それは一年前の如月
「師匠〜。なんか、体がぶるぶるするよお〜」
今日は朝からいつも以上に冷えていた
その最中、いつも通り街に行って友人達と遊んでいた
昨夜雪が振り積もったので雪だるまを作ったり雪合戦したり楽しく遊んでいた。しかし、その帰りに体が辛くて帰路がいつもより長く感じた
やっとこさ家につくといつもよりも帰りの遅い俺を心配してか師匠が家の前に立っていた
師匠は俺の元に来ると無言で俺の額に手を添えた
「熱い…」
「ぶえっくしょん！！！」
「風邪だな…」
師匠は俺の手を取ると家に入って蒲団を敷いた。そこに俺を寝かせると粥を作ると言って俺の傍を離れた
11年間生きてきて初めての風邪だった
こんなにもしんどいものなのか
暑いし寒い。くしゃみが止まらないし、喉も痛い
「食べろ…」
戻ってきた師匠は出来たての粥を匙で掬い俺の口元に持ってきた
出来たてで少し湯気が出てる。熱そう
ゆっくり口を開けて粥を含んだ
美味しい。師匠はこう見えて料理が上手だ
全部食べ終えると急に睡魔が襲ってきた
「師匠…寝ていいですか…」
そう問うと師匠は無合で頷き俺を寝かせて布団を掛けた
そして師匠はゆっくりと立ち上がろうとする
俺は師匠の着物を掴んで止めた
「今日は何処にも行かないで…俺の傍に居て…」
師匠は夜、人里に降りる。いつもは師匠が帰ってくるまで一人で鍛錬をしている
でも今日だけはそばにいて欲しかった
なんでたろ…少し、誰もそばにいない事が寂しかった
「…分かった」
そう言うと師匠は少し笑みを作って俺の隣に腰を降ろし、俺の頭を優しく撫でた
師匠の手が気持ちよくて目を閉じる
俺は直ぐに眠りについた
後日、風邪を引いたと友人に言えば馬鹿は風邪を引かないっていうのは嘘だったんだなと笑われた
いや、俺は馬鹿じゃないから風邪を引いたんだっ！
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お粥を作ってる黒死牟さんを想像したらなんか笑えますね笑
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あんこ(プロフ) - あ、あの…ホームページの方を今読んできたのですが…占ツクのも、そちらの方も、尊くて死にそうになりました…今回の占ツクの方の更新すごく嬉しかったです。更新、無理せず頑張ってください！ (2019年11月6日 1時) (
レス) id: c12f380ffd (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - 非常食の玲音__腐__低浮上さん» ありがとうございます！！！ (2019年11月5日 18時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
非常食の玲音__腐__低浮上 - やっぱりいいですね、、、この小説（）とても好きです（白目） (2019年10月24日 21時) (レス) id: 8d59e0f155 (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - にゃさん» わざわざホームページから飛んできて下さり感謝です！こちらではホームページとは内容が違いますのでこちらもホームページの方も楽しんで頂けたら幸いです♪ (2019年10月19日 19時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - 非常食の玲音さん» ありがとうございます♪♪ (2019年10月19日 19時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：聡舍 | 作成日時：2019年8月15日 16時
