十八話 隊律 ページ19
きょとんと首を傾げるA
宇髄は奇妙なモノを見る目でAを見た
Aの中では鬼に連れられて行った少女など道端に転がる石と同じ様な物でそれ故その少女が自分の知らない所でどうなろうとAの意識には一切関与する事ない取るに足らない些細な事なのだ
しかし、数刻Aは助けるべきか悩んだのだ
「お前それでも鬼殺隊の隊員?」
そう言う宇髄にAは着ている隊服の一部を両方の親指と人差し指で掴みあげた
「地味に腹立つからやめろ」
その行動を見て宇髄は人知れず顳顬に筋を浮かべた
「助けるべきだった?」
「当たり前だろ。鬼殺隊は人間を鬼から守るために存在する。対象が誰であろうと例えそれが極悪人だとしても人間なら守るのが当然」
Aは選択を間違ってしまったと後悔した
そう、Aの行動は明らかに隊律違反。本来であれば宇髄は然るべき処罰を上官として与えなければならない。しかし宇髄はしなかった
「お前そんなんでよく鬼殺隊に入ろうと思ったな」
「師匠に言われたから」
宇髄は隣にいるAを横目で眺める
そしてその瞳は黒い影が掛かっていた
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「少女を連れた鬼はどの方向へ行ったか分かるか」
「多分だけど山の方だと思う」
活気のある街を出て田んぼ道を真っ直ぐ進むと木で生い茂った大きな山がある。恐らく鬼はそこに住んでおり、日が沈むと山から降りて街に行き子供を攫らうのだろう
「でけぇ山だな。流石に鬼一匹探し出すのは出来ないか」
鬼は隠れて暮らす事に非常に優れている
そんな鬼をこの広い山から探し出す事は不可能に近い
「よし。お前、囮になれ」
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十七話の最後、内容変えました
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あんこ(プロフ) - あ、あの…ホームページの方を今読んできたのですが…占ツクのも、そちらの方も、尊くて死にそうになりました…今回の占ツクの方の更新すごく嬉しかったです。更新、無理せず頑張ってください! (2019年11月6日 1時) (レス) id: c12f380ffd (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - 非常食の玲音__腐__低浮上さん» ありがとうございます!!! (2019年11月5日 18時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
非常食の玲音__腐__低浮上 - やっぱりいいですね、、、この小説()とても好きです(白目) (2019年10月24日 21時) (レス) id: 8d59e0f155 (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - にゃさん» わざわざホームページから飛んできて下さり感謝です!こちらではホームページとは内容が違いますのでこちらもホームページの方も楽しんで頂けたら幸いです♪ (2019年10月19日 19時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - 非常食の玲音さん» ありがとうございます♪♪ (2019年10月19日 19時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:聡舍 | 作成日時:2019年8月15日 16時