♯6 ページ6
『はぁ…』
カシャン
フェンスに背中をつける
体重をかけると、いくらかリラックスできた
屋上には誰もいなかった
やっと一息つけた
学校にもこんなに安心できる場所があるなんて
あたしが溜め息をついたとき
？「ねぇ、君って朝キヨ君と一緒にいた子だよね！」
頭上から声が聞こえた
『えっ！？』
驚いて顔を急いで上げる
そこには一人の男の子がいた
キヨじゃない
黒髪の短髪にパッチリした瞳
優しそうな口元に、黒渕メガネが印象的だった
ただあたしにとっては、恐怖を生み出すものでしかなかった
あたしの体は言うことを聞かなくなっていた
『やだっ…ど、どっか行ってくだ、さい…！』
？「え〜？なんでそんなこと言うのさ？」
彼があたしに手を伸ばす
『い、いやっ…』
ぎゅっと目を瞑る
その時
？「なーんてね！いきなり女の子に触るとか、失礼過ぎでしょ！」
『…えっ…？』
そっと目を開くと、そこにはにししと笑う彼がいた
距離が近くて、思わず後ずさった
？「わぁっ！ご、ごめんね？そんなに僕のこと怖いかなぁ…」
彼は少し悲しそうな顔であたしを見つめた
あたしは視線をそらし、小さく言った
『…べ、別に…貴方が怖いんじゃなくて…人が、怖いんです…』
？「…人が？」
彼が首をかしげたその時
キヨ「A！…と、P―P！？」
『キ、キヨ…』
息をきらしたキヨが、勢いよく屋上に入ってきた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 32人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜桜きょう(プロフ) - るりさん» ありがとうございますっ！展開的に無理矢理すぎたかな…と思ってましたが、安心しました！これからもよろしくお願いいたします！ (2016年4月2日 20時) (
レス) id: ea7f3681d4 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - とっても面白いです！これからも更新頑張ってください(*^^*) (2016年4月2日 20時) (レス) id: 6518ba688c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ももぐみ。 | 作者ホームページ：http://tukasan
作成日時：2016年3月27日 22時
