♯3 ページ3
キヨ「…」
キヨは布団の中で震えるあたしをじっと見つめた
そして消え入りそうな声で言った
キヨ「…アイツらなら大丈夫って奴が、いるんだ」
『は…どういうこと？』
キヨ「お前の秘密なんて、まったく気にしないような奴ら」
奴らということは、数人なのか
二人なのか、三人なのか
どっちにしろ、そんな人いるわけが…
するとキヨはうつむき、小さく声を出した
キヨ「…お前のその恐怖は、俺じゃなにもできないっ…！」
その声には涙が混ざっていて。
ああ、あたしはいつからキヨにこんな苦しい思いをさせてたんだろう
あたしは、胸が熱くなったのを感じた
キヨ「でもっ、アイツらならなんとかしてくれると思う…だから…」
キヨは声を絞り出すように言った
その瞬間、あたしの目から涙がこぼれた
動こうとしないあたしを見て、キヨは立ち上がった
そして扉に向かって足を出した
キヨ「…また明日、来るから…」
そんなキヨの背中を見て、あたしは…
クイッ
『…待って、今着替えるから』
上手くいく可能性なんて全然ない
またあーなる可能性だってある
でも…
キヨ「…おう！」
大事な人の笑顔を守るためなら、あたしは頑張ろうと思う
キヨの為に…
あたしは久しぶりに、制服に袖を通した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 32人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜桜きょう(プロフ) - るりさん» ありがとうございますっ！展開的に無理矢理すぎたかな…と思ってましたが、安心しました！これからもよろしくお願いいたします！ (2016年4月2日 20時) (
レス) id: ea7f3681d4 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - とっても面白いです！これからも更新頑張ってください(*^^*) (2016年4月2日 20時) (レス) id: 6518ba688c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ももぐみ。 | 作者ホームページ：http://tukasan
作成日時：2016年3月27日 22時
