思い出５枚 ページ5
次に手に取った写真は…
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クルーウェル「goodboy！今回は大分頑張ったようだな、仔犬。」
クルーウェル先生に呼び出され、呼ばれた場所に行くと、先生が此方を向いていつもとは違う明るさのある笑みでほめてくれた。
「ん…。だいぶ、頑張りました。アズール先輩に、ラウンジを手伝う代わりに、教えてほしいと頼んだら、少し渋られましたけど、分からないところ教えてもらえましたし。」
そういうと、クルーウェル先生は少し驚いた顔をした後、幸せそうに笑ってくれた。
こんな笑顔、初めてかもしれない…
「先生、仔犬な私の我儘、聞いてくれますか？」
クルーウェル「？なんだ？」
特に嫌がる反応をしなかった先生の傍まで行き覗き込みながら、写真を撮りたいとねだった。
先生は機嫌がよくて、偶然通りかかったヴィル先輩を交えて撮ることになった。
それがこの写真
こうやって並んじゃうと自分が美人だとは到底言えない
二人が、男性ながらも美しいのは、彼らがそれだけ自分を磨いたから…
クルーウェル「？どうした？」
ヴィル「笑顔が今日は絶えないわね。」
「えへへ。先生もヴィル先輩もかっこよくてきれいだなって。それがどれだけすごいことか、改めて分かった気がして。」
嬉しい。他人の事なのに、どうしてこうも思えるのだろうか。
それでも、二人は一瞬戸惑い、そして…
ヴィル「何当たり前のことを言ってるの？あなた、前にも言ってくれたじゃない。」
クルーウェル「仔犬もなりたいのなら、いつでも言ってくれ。導いてやる。」
二人の優しい言葉と優しい気持ちが、温かくしてくれた
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近くにあった、化粧台に座り、鏡を見た
今まで通りの私がいて、後ろは今まで通りの部屋の壁がある
前は、その間にヴィル先輩がいた。幸せそうな笑顔でこちらをみていた。
その時、よくヴィル先輩が言っていた言葉を思い出した
美を磨き、自分であるという事実のために言っていた言葉
私が言っても変わらない。でも、言いたくなった。だから、つぶやいた。
「鏡よ鏡。この世で一番美しいのは誰？」
何も映るはずがない。
分かってた。だから、一度写真を置き部屋を出た。
、
、
、
、
、
、
、
鏡が一瞬、波紋の様に揺れたことに、気づきもせず…
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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