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思い出15枚 ページ14

お昼を食べ、部屋に戻る

窓から風が入って来てたようで、写真の何枚かが床に落ちていた

それをそっと拾い、机に置く

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「あ…!!」

魔法史のレポートが風に飛ばされていく

それを追いかけていくと、植物園の扉に引っかかったので回収した。

「よかった…」

ほっと一安心すると、後ろから足音が聞こえて、体がはねてしまった。

ラギー「何やってんスか?」

声がして振り向けば、そこにはラギー先輩がリドル先輩とアズール先輩と一緒にいた。

なんか、珍しい気もする…

「あ、いや。レポートが飛ばされちゃって追いかけたら此処に…」

リドル「ふ〜ん。レポート、ねぇ。見せて?」

アズール「おや、あなたが興味を示すなんて珍しいですね。まぁ、僕も気になるのですが。」

そういって私の手からレポートを取り上げ3人で見始めた

いや、やめて…あなた方よりは絶対まとめ甘いから…

ラギー「…なんか、すげーッスね。」

リドル「嗚呼。全く知らない世界で、ここまで簡単にまとめれるものなのかい?」

アズール「さぁ?ですが、知らない場所だと、あまりにもやる気は起きない気がしますが…」

そういって私の方を見てきた

いや、なんていうか…

「知らない世界ですけど…だからこそ、もしかしたら帰る方法がわかるかもしれないっていうか…」

そう答えると、3人は一瞬悲しげな顔を見せた

アズール「…そうでした。あなたは帰る方法を見つけるためにここにいるんでしたね…」

リドル「それでも、これだけ纏めれれば凄いと思うよ」

ラギー「そうッスねぇ〜。俺もまとめたことあるっスけど、此処までぎっしりは書けなかったかな〜…」

そういった。学年は同じだけど、クラスが違う珍しいメンバーと会うなんてそうそうない。

そう思って、色々話した後、写真を撮らせてもらった

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今思えば、あの時悲し気な顔をしたのは、帰ってほしくなかったからなのか…

それとも、知らないからこその着眼点に目を付けられたのか…

「…もし、帰ってほしくないから、なら…嬉しいな…」

自分が嬉しい方向に、考えを運んでしまう。

そんなこと、あるはずないのにね。

ー小エビちゃーんー

そんな、呼ばれたことのあるあだ名が聞こえた気がした

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作者名:カレン | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年7月7日 0時

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