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―PROLOGUE― ページ1

目が覚めると、今まで過ごしてきたおんぼろ寮の自室ではなかった

「ここは…、…元の、家…?」

見たことのある景色、見たことのある配置…

それはすべて、ツイステッドワンダーランドに行く前の、私が住んでいた世界の部屋

「夢…だったのかな…。長い、長い夢…?」

みんなと一緒に過ごしたという感覚や記憶はある

でも、それを証明するものは何もない…

「…夢にしよう…その方が…?これ…」

懐かしい景色を見ながら、夢にしようとしていた時、机の上に置いてある沢山の写真が目についた

それは、NRCでみんなと撮った1枚1枚の思い出…

思えば、写真を撮っては大事に保管していたなァ…

その1枚1枚を見ていくと、記憶が駆け巡る

自分が今、どんな顔をしているかなんてわからない

目頭が熱くなってきているのはとてもわかる

1枚1枚は私にとっての記憶であり、みんなと共に過ごしたという証明になる

それが、どれだけ幸せなことで、みんなとの思い出作りがはっちゃけてて楽しかったか理解できた

「…みんな、元気かな…お別れの言葉、言ってないや…」

気づけばあの世界にいて、気づけば元の世界にいた

全てが突然で、慌ててしまう…後悔が募る

それでも、この写真さえあれば、みんなが傍にいる気がするから…

思い出1枚→


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作者名:カレン | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年7月7日 0時

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