【Twisted Wonderland】優秀な放浪者 (ページ8)

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7話ページ8

sideA

ふぁぁ…よく寝た…

メモ？

【レオナさんに謝ること！何を謝るか分からないなら1番好きなのはレオナさんって伝える事！】

なにこれ。

ドタドタ走る子達がいる。

A『不合格くんと不味い生き物。』

｢そこの2人を捕まえてください！｣

選ばれない子も居る。

A『囚われた炎の籠(イズケイプト・フレームバスケット)』

A『その鉄、熱いから下手に動くと火傷するよ。』

｢あ、ありがとうございます…｣

A『別に。うるさいの嫌いだから。』

てか。

A『不合格くん見たら朝の事思い出してきた。』

腹立つ。

第1印象なんて最悪。

グリム｢お、おい！どんどん鉄格子が迫ってきてるんだゾ！｣

A『うるさいの嫌いって言ってるよね？』

てか。

A『窓拭きの刑じゃなかったの？』

サボったの？

A『まあ、いいや。じゃあね。』

A『あ、紙燃えちゃった……』

寮に寄ってみるか…

乾いてるんだよなぁ…サバナクロー寮って。

談話室には滝あるけど。

A『レオナ居ないのかなぁ…』

マジフトの練習してるのかな。

あ、やってるやってる…

けど、

A『居ないなぁ…』

ジャック｢今のは卑怯だろ！｣

｢はあ？何が卑怯だって？｣

やだやだ。血の気の多いカンジ。

あ、レオナみっけ。

起きた。

ラギー｢お、来たンスね。全然来なくてレオナさん結構機嫌悪いッスよ。｣

A『マジで嫌いな1年生に関わりそうだったから魔法で閉じ込めて脅してやった。』

ラギー｢わー、カワイソー。｣

思ってないのに。

ラギー｢Aほど色んな魔法使える魔術師を敵に回したら終わるッス…｣

囚われた炎の籠は私が使える魔法の中でも弱い。

あ、レオナがまた寝るっぽい。

A『じゃあね。私、今日はオンボロ寮に戻るよ。』

ラギー｢な、なんでッスか！？あの紙の通りに言えばレオナさんだって｣

A『イイじゃん。たまにはさ。』

ラギー｢レオナさん……｣

レオナ｢あん？｣

ラギー｢A、今日はオンボロ寮に戻るって…｣

ラギー(やっぱりブチ切れる！)

レオナ｢あっそ。勝手にしろ。｣

ラギー(あ、あれ？意外ッス…)

―夜―

A『あ、やっぱり来た。』

レオナ｢夜の誘いなんて随分大胆じゃねーの。｣

A『だってずっとラギーが居て言えなかったんだもん。』

レオナ｢そういう事にしといてやるよ。｣

意味のない謝罪より

形のない言葉より

レオナを満足させれば良いだけ。