【Twisted Wonderland】優秀な放浪者 (ページ6)

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5話ページ6

sideA

バルカス｢基準に満たない奴は特別講習だからな！｣

えぇ……絶対に嫌なんですけど…

バルカス｢A！もし何かあった時に逃げる術を持とうと努力しろ！｣

えぇ…

A『誰かに乗せて～って言ったら乗せてくれるよ～……』

カリムとか…レオナは私を担いで行きそう。

A『それに基準には満たされてるも～ん。』

飛行術苦手だし、頑張ってる方だよ。

それにメイク落としたらクルーウェル先生に怒られちゃうもん。

頑張ってる方だよ、褒めてよ。

バルカス｢俺のように美しい筋肉をつけようと思わないのか！｣

A『思わな～い。』

バルカス｢なぬ！？｣

先生って熱血だしナルシストだし

A『はぁ…早く終わんないかな…』

｢アイツってそつなくこなすよな…｣

｢先生にあんな態度でも学年の上位だから許されてるしな……｣

要領が良いの。

君達と違ってさぁ。

ココに入れるだけで付け上がったナルシストとは違って、

A『君達が要領悪いだけだよ。』

1年生の基礎を全て完璧にしたらこうなっただけ。

特別講習を受けずに済んだ。

A『トレイにお菓子作ってもらおうかな…』

ラギー｢あの呑気にお茶会してる奴らに会うって知ったらレオナさん怒るッスよ。｣

なんで？

ラギー(Aとの仲を見せびらかすし、何より部屋に居ないだけであんなに暴れるなんてAが特別だからッス……って言いたい。)

あ！

A『レオナ～！会いたかったよ～！』

レオナ｢どうだか。｣

本当だよ！

A『食堂行こ～！』

レオナの腕を組んで歩く。

ラギー(ほら、その顔。A以外に絶対に見せないその顔。やっぱりAもレオナさん好きッスか…？)

席に座る。

レオナ｢ラギー、買ってこい。｣

ラギー｢まーた、人気のヤツ…｣

レオナ｢文句あんのかよ。あとAの分もな。｣

A『私のは何でもいいよ～？』

ジャミル｢ココ空いてます…｣

あ！

A『ジャミル～！久～！』

ジャミル｢Aか。ココに座っても良いか？｣

A『全然良いよ。』

カリム｢今日は俺が取ってきてやる！｣

大丈夫かなぁ…

ｸﾞｲｯ

ん？

A『なぁに？』

ジャミル(レオナ・キングスカラー…サバナクロー寮の寮長か…何故そんなに俺を睨む？)

ラギー｢レオナさーん、買ってきたッス。｣

ラギー(あちゃ～、修羅場。Aがまた気づかないで地雷踏んだッスね…)

なんか知らんけど助けて。