【Twisted Wonderland】優秀な放浪者 (ページ40)

今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:71,439 hit

39話フェアリーガラ編4 ページ40

sideA

A『ほい。学園長。』

学園長｢ありがとうございます！｣

……

A『学園長は先代知ってる？』

学園長｢……｣

沈黙が流れる。

学園長｢…人々を支える魔法石の元。その原料は白龍が朽ちた時に出来る虹色の鉱石。｣

らしい。

A『学園長、私が死ぬまで学園長はここに居るの？そしたら私の鉱石全部NRCに寄付すれば』

争うことも無いし、後輩ならまだマシだし…

ポンっと頭を撫でられた。

学園長｢…………可愛い生徒の亡骸に傷を入れるのは心が痛みます。私、優しいので。｣

いつもの口癖。

学園長｢…1度だけ抱きしめて良いですか？｣

？

A『どうしたの。急に。』

私の胸に耳を当てる。

学園長｢ほら、私の生徒はちゃんと鼓動がある…｣

白龍は予兆なしに突然死ぬ。

身体が段々と虹色の鉱石になって死ぬ。

先生達は把握してること。

A『心配症だなぁ…………』

トレイン先生もクルーウェル先生もバルガス先生も

私の事をいつも聞いてくる。

学園長｢…生徒は大切ですから。｣

やっと解放された。

レオナ｢クロウリーと何話してたんだ？｣

A『内緒。ねえ、疲れた。』

レオナ｢こちとらテメェの倍疲れたわ。｣

それはおつかれ。

そういえば学園長への質問答えられてない。

ま、いっか。

side学園長

……

【A『学園長は先代知ってる？』】

虹色の魔法石の元。

空調を管理し、学園に必要な魔法石。

【A『学園長、私が死ぬまで学園長はここに居るの？そしたら全部NRCに寄付すれば』】

生徒だったモノを使えるんでしょうか。

私の優しい心では

学園長｢……そんな事を言わないで…ください…｣

苦しくて息が出来ない。

消耗品の如く使われることに躊躇いを持たせなければ……

学園長｢…私の可愛い生徒を守るのは学園長の務めですからね。｣

独り言などらしくないですね。

とりあえず虹色の魔法石が戻ってきたので良いでしょう。

―フェアリーガラ編終了―