【雪男】国王の裏側【赤】６！

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渡辺side,


思えば、俺達の会話のなさが問題に発展したんだと思う。

ほっぺハートを"涼太と"したい俺。

そんな俺の気持ちに一切気付かない涼太。

涼太と距離感バグな佐久間。

江戸川トリオで音楽番組の曲紹介をさせて頂けて

俺が話している間に、事件は起きた。


涼太にこれでもかと頬をくっつけて

ちゅっちゅっと唇を尖らせる佐久間と。

されるがままになりながらも、

ほっぺハートだということに気がついてちょっと近付いてみる涼太。

俺の頭の中、パニックパニック。



mm「それ、俺達に相談しても意味ない気がするんだけど、、、。」

nb「話だけして帰るつもりだったから問題ない。」

fk「いや問題あるでしょーよ。」

nb「ない。」



多分、お願いしたら『いいよ』って笑う。

せっかくならブログに上げちゃおうか？なんて

いたずらっ子みたいな表情してさ。



fk「お迎えも来ますからね〜。翔太くん５歳は帰りまちょうね(笑)」

nb「迎えって誰だよ、、、」

fk「え、内緒(笑)」


水飲め水、と飲まされ続け、何とは言わんが催してきたのでお手洗いに。

さっきまで飲んでいた個室の前に来ると

見覚えのある靴と、中から微かに聞こえてくる穏やかな声。



dt「あ、翔太大丈夫？お迎え、ふっかに言われてから来ちゃった。」

nb「、、、はぇ？」



まさかふっかの呼んだ迎えが涼太だとは思わなくて

半開きの口から、息とも声とも取れる音が漏れる。

おま、ふっか、、、。

最高じゃんか。



fk「それがさ、舘さん。翔太くんはまだ帰りたくないみたいなのよ。」

dt「そうなの？」

fk「うん(笑)だから俺のこと送ってくれない？」

nb「いや！だめだ！！俺帰る！！」



机の上に会計+お礼の札を何枚か置いて、

自分の荷物やら何やらを片手に涼太の手を引いて店を出た。

タクシー拾って乗り込んで。

ずっと黙りこくってる涼太の顔を見れば、

驚いた顔をして固まってた。



nb「お前顔。間抜けみたい。」

dt「翔太が急に、、手掴むから、」

nb「俺もっと涼太がびっくりする事言うけど。」

dt「、、、なに、？」

nb「あのさ__」






・





朝起きて一番に、横に転がってるスマホを開く。

ホーム画面に設定した、涼太とのほっぺハート写真。

最近の朝の習慣はこれを見て幸せを噛みしめること。

こんな俺、誰にも見せらんないな(笑)



















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