【雪男】国王の裏側【赤】６！

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渡辺side,



投函された手紙には、薄気味悪い写真が何枚も入っていて。

同封されていたメモには

『翔太くんと離れてくれないと、翔太くんのお家も特定しちゃいますねぇ♡』という文言。

これらを受けて、お人好しで優しい涼太は一晩考えて結論を出した。

俺に知らせると自分のファンがしたことにショックを受けるかもしれない。

だったら、自分の我が儘ということにして別れを切り出そう。

メンバーには正直に話して協力してもらう。

という、俺の力は一切視野に入れていない考え。



俺、一応涼太の彼氏なんだけど。

彼氏ってさあ、こういうときこそ力になれるんじゃねーの？



dt「そういうこと、、だから。」

nb「だから、なに。」

dt「分かれてほしい、」



まーだ言うの？ほんっと涼太って



nb「バーカ(笑)」

dt「え、」

nb「何でそんな理由で俺が涼太を手放さなきゃなんねーんだよ。」

dt「でも、翔太の家」

nb「事務所に相談して、防犯カメラでも調べて貰えばいいじゃん。」



滝沢くんも動いてくれるだろうし、警察に捕まれば問題無い。

てか、住所バレてでも涼太を離したくない。



nb「涼太は、俺と別れたいの？」

dt「別れ、たいよ」

nb「何で？」

dt「翔太が、危ないから、、」

nb「俺がめっちゃくちゃ安全なら、どうよ？」



ここまで言わなきゃ、本音で話してくれないって。

お前もうちょっと素直になれって。

可愛げないな(笑)



dt「わかれたく、、、ない、、」

nb「ふはは！！泣くなよ〜、」



鼻を啜る音がして、座り込んでしまった涼太の顔を覗き込む。

撮影終わってて良かったな。顔グチャグチャ。

可愛い。

俺と別れるの嫌なんだもんな？



nb「最初から相談しろよ。」

dt「ん、」



ほんの少し分厚くなった胸板に頭から抱き寄せて、目元をなぞる。

性格面では可愛げないけどさ、涼太。

幼馴染みの俺からしたら、そんなとこも丸ごと愛おしくて可愛いんだよ。

だから二度と、



nb「俺から離れようとすんなよ(笑)」

dt「んふふ、翔太が嫌って言っても離れないよ？」



















あんなに苦しそうな顔、俺の前でしないで。



















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