トリップ少女は奇術師の最愛の彼女のようです。●◇伍◇●

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ヒソカを部屋から追い出した後、ＰＣを見る。

イルミからのメールは数分前に届いていた。

マウスでカーソルを合わせ、メールを開く。

「・・・っ！？」

送られてきたメールに戦慄する。

しかしそれは恐怖というモノではなく、戸惑いと言った方が正しい。

メールは４行の詩で構成されていた。

『 罪に溺るる鶯を
　 罪持つ我が捕えよう
　 同じく罪の名のもとに
　 罪持ち生きる者から我が御手へ 』

罪に溺るるウグイス・・・

罪持つ我・・・

罪持ち生きる者・・・

それらの言葉で比喩されたのは、一体誰か？

そんなの、決まっている。

鶯は僕。

罪持つ我、って言うのは送り主であるイルミで・・・

罪持ち生きる者は、ヒソカ。

「どこの詩人だよ！！」

全力で突っ込むわ！

というか、遠回しに「交際申込み」？;;

何でだよ！

兄弟そろって趣味わりーな！！((←

そんな思考で頭の中をわざと乱す。

ヤバい、これは。

返信の内容がいくら考えても思い浮かばない・・・

仕方が無いので、詩で返すことにした((えｗ

『 我が身とて
　 我が物で非ず
　 等しく誰の物にも非ず
　 全て神の御心の元に 』

―――――・・・私の身だからといっても、私の物ではない。

同じように誰のものでもないので。

全て神様・・・ヒソカの思う儘に。

なんてね。

僕は誰のものでもないわけじゃないし、自由だ。

でも、ただひとつ言うなら・・・

「僕の後ろには、僕の葬った命が憑いてるよ」

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