6.新作 ページ6
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今日は部活が無い日だったらしいが、エルナちゃんと私が部活見学をして回っているという噂を聞いて部室に居たらしい。
嬉しいような危ないような感じがしてなんとも言えない。
というかこういう人とは極力関わりたくないのが本心である。
「この子は転入生の椎原Aちゃん。」
『よろしくお願いします。』
「…僕は二宮シグレ!この漫画研究部の代表を務めてるよ!よろしくね!」
『代表なんですか?』
「Aちゃんもそう思うよね?」
「それは一体どういう意味でかな?!」
この学園での代表は、つまり部活内で1番強いということ。
まぁ女子に囲まれてたりするしそれ位の実力はあるということなのだろう。
でもこうも残念なイケメンは居るんだなぁ。
「今日が休部で申し訳ないよ」
『また日を改めて来ます』
「シグレが居ない日っていつ?」
「エルナちゃん?!」
エルナちゃんはべーっと舌を出し部室を早々と出た。
私もエルナちゃんについて行こうとしたら、
「あ、椎原さん」
『な、何でしょう』
二宮先輩に話しかけられてしまった
「椎原さんって、僕とどこかで会ったことある?」
突然の問いに、びっくりした
『えと、多分何日か前に中庭に居たところを教室から見た時にですか?』
「いや、それよりも前とか」
『残念ですが私がここに入学したのはその日ですから、会ったことはないです』
「…そっか、変な事聞いてごめんね!気をつけて帰ってね!」
二宮先輩、何だか変な顔してたな
それに、
『(あの人からは複雑な音がする)』
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『…ふぅー』
ヘッドフォンを外し、一息つく
『完成した…』
やはり私の勘は合っていた!
エルナちゃんと居るとインスピレーションが働いてより良い曲を作ることが出来る。
私は早速投稿サイトに投稿する。
このサイトは視聴数に応じて報酬のポイントがもらえる、所謂お小遣い稼ぎ、または内職と呼ばれている。
私が部活に所属せずとも部屋があったり、機材を買えていたりするのもこのサイトで上位層に居るからだ。
このまま部活に入らずとも良いのだが、ビミィ(最近エルナちゃんからそう名付けられていた)先生がそれは許さないらしい。
『お、1コメ』
新作!待ってた!等とコメントが続々と書き込まれていく。
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作者名:藤宮 | 作成日時:2018年3月3日 17時