5.怒涛の見学ラッシュ ページ5
・
次の日は、天文部の見学に来た。
同じ1年生の射水アスヒ君が注目されている人らしい。
「星は綺麗だよね!」
『心が綺麗になりますね!』
次は演劇部。
「一宮ちゃんまた来たのー?」
「赤間くん!今日は転入生のAちゃんと一緒だよ!」
『椎原Aです!よろしくお願いします!』
「椎原ちゃんね!まぁ自由に見てってよ」
その次は華道部。
物静かな湊川先輩1人なのは驚いた。
「花綺麗〜」
『お花が生き生きしてますね!』
次は美術部
「えのやん先輩〜!超絶美少女連れて来ましたよ!」
『え、エルナちゃん…?』
「うるせーな!!!」
何だか厳つい見た目をしたえのやん先輩(らしい)は文句を言いながらも部活見学をさせてくれた。
「才能は爆発!」
『エルナちゃん絵の具散ってますよ?!』
最後は漫画研究部。
ここに行くのにはエルナちゃんが何故か渋っていた。
「本当に行くの…?」
『エルナちゃん、苦手な人でも居るんですか?』
「んー…苦手…うん…ある意味苦手かなぁ…」
部室の前に行くと、何だかその理由がわかった
「エッッッルナちゃぁぁぁぁん!!!」
この間中庭で見た白髪の人…もとい二宮先輩がエルナちゃん目掛けて飛び出てきた。
「危なっ!!!!」
その激突を華麗に避けたエルナちゃん
そのまま二宮先輩は壁に激突する事になった
「いたた…酷いよエルナちゃん!」
「わいせつ罪で通報するよ?」
「目がマジだよエルナちゃん!?
…?」
セクハラ行為を目の前でされて固まっていると二宮先輩と目が合ってしまった。
やばい、関わりたくない人ランキング1位更新かもしれない…
『あ、えと、』
「やっぱり来るんじゃなかった!行こ!」
「え、ちょ、待って?!」
『え、エルナちゃん追いかけて来てますよ?!』
「うわぁぁぁ!やばいやばい!」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
結局漫画研究部の部室に戻され、私とエルナちゃんは二宮先輩の前に腰を下ろすことになった。
「さっきは怖がらせてごめんね!」
『い、いえ…こちらこそ何も知らず逃げてすみません』
「というかアレ見たら逃げるのが正解だと思うけどね!」
「エルナちゃんひどい!」
どうやらエルナちゃんと二宮先輩はいとこ同士で、二宮先輩からエルナちゃんは過剰なスキンシップをとられているらしい
『仲がよろしいんですね、2人とも』
「え、Aちゃんそれは禁句だよ?」
『ご、ごめんなさい!』
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:藤宮 | 作成日時:2018年3月3日 17時