【ミカグラ】造花の上で踊りましょう (ページ4)

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4.書道の道ページ4

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授業も終わり、約束の放課後

「それじゃいこっかー！」

『はい！』

何も知らないエルナちゃんは私の手を引いて教室を出る。

何だろう、この子からはファンファーレのような音が聞こえてくる。

「まずは書道部！」

「エルナちゃんじゃーん！」

書道部の部室に入ると私よりも背の小さな女の子が大きな筆を持ってこちらに来た。

「この人は八坂ひみ先輩！書道部の部長だよ！」

「ひみだよー！お菓子食べるー？」

『初めまして、椎原です！』

しかも同い年…びっくりした。

「転入生？遅いね～」

『風邪を引いてしまって…』

「ま、仕方ないね！」

そう言って八坂先輩(同い年だけど)は私にお菓子をくれた。

「取り敢えず部活見学するなら書道する？」

「やります！」

『わ、私にも出来るかどうか分かりませんが…』

「エルナちゃんは下手っぴだけどね～！」

「ひみちゃんひどい！」

…取り敢えずエルナちゃんは八坂先輩からの信頼が薄いみたいだ。

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『ありがとうございましたー！』

「またね！」

一通り体験をさせてもらって、私とエルナちゃんは部室を出た。

「それにしてもAちゃんは字が綺麗なんだね！」

『そ、そうかな？』

「私あの字好きだよー！」

『嬉しいです！』

八坂先輩の言うとおり、エルナちゃんはあまり上手くなかった…

それにしても…

『(八坂先輩から、楽しそうな音が聞こえたなぁ)』

「もうこんな時間！そろそろ帰ろっか！」

『はい！』

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私はパソコンを起動し、近くにあったメモ帳とペンを引き寄せる。

『何だか創作意欲が湧いてくるなぁ』