23.タイムカット ページ23
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【勝者 椎原A】
カチンコが音を立てた瞬間、二宮先輩のクリスタルは全て割れた。
「…!」
『私の勝ちです、シグレ先輩?』
「…なんで、」
『早速言う事を聞いてもらいましょうか』
私は目を見開く先輩に、こう言った
『これ以上詮索しないでください』
私が新たに手に入れたのは《タイムカット》。
発動条件となるアイテムは映画で使われるカチンコと呼ばれるカットをする時などに監督が使う道具だ。
先輩からの請負だが、この能力はカチンコを鳴らしてから数秒時を止めることが出来る。
先輩は5秒が限度だが、私は最長30秒は止めることが出来る。
「この能力の使い方は、その空間を自分の監督している映画だと思うこと」
『映画ですか?』
「そ!監督、つまりその映画は貴方が仕切り作っていくの。はーいカット!ってのを意識するの」
『カット…』
「時を止めれば対戦相手は動けなくなる。その隙にクリスタルを叩き割るの」
『わかりました』
「君は一体…」
『言う事、ちゃんと聞いてくださいね』
私は会場を出て外の空気を吸った
「Aちゃん凄い!!あれどうやったの?!」
『もしかしたらエルナちゃんとも戦う機会が来るかもしれないので、内緒です!』
「えー!でもその時楽しみだな!」
『そうですね!』
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作者名:藤宮 | 作成日時:2018年3月3日 17時