【ミカグラ】造花の上で踊りましょう (ページ21)

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21.開花？ページ21

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『失礼しまーす』

私は最近入部した映画研究部の部室に入る。放課後になるといつも私はここに足を運んでいる。

元々映画は好きで、丁度いいこの部活に入った。

活動は目立ったものは無く、自由参加という形だった。

私は新曲も波に乗っていないのでここに来て先輩のおすすめ映画を眺めている。

「椎原さん！」

『何でしょうか？』

「実はね、ある部活と模擬戦をするって事になってたんだけど、ウチの代表が怪我しちゃって…代わりに出てくれない？！」

『な、な何で私なんですか？！』

「本当は私とかスペアの代表が出るべきなんだけど、全員補修が入っちゃって…」

この部は上位ランキングの部活では無く、部員も3年生が数人と1年生の私しか居ない。

3年生全員が同じクラスで同じ補修を受けるとなると残るは私のみ。断るという手もあるが部活的にそれはマズいのだろう。

『…わかりました、頑張ります』

「ありがとう！そんな椎原さんには先輩の必殺技を教えます！」

『えぇ？！』

それから、目覚めるかどうかもわからない映画研究部の能力の特訓が始まった。

数日後

「いよいよ明日だね！」

『はい！』

「見事私達の能力を受け継いでくれたし、後は楽しんでやるだけだよ！」

そう、私は2つ目の能力を手に入れてしまった。

「しかも私達よりもずっと凄いやつ！これはもしかすると勝てるよ！」

先輩の教え方が良いのか、私はチート級の能力を手にしてしまった。

『(さようなら平凡なMy life…)』

私はカチンコを片手に心の中で泣いた