20.初耳 ページ20
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ルーキー戦が終わり、私は久々にエルナちゃんに出会った。
『おはようございます!』
「あ!おはよーAちゃん!風邪大丈夫?」
『お陰様で!』
エルナちゃんは残念ながら優勝出来なかったけれど、今回のルーキー戦は見ていて楽しかった。
少し不穏な感じで終わってしまったけど…
『(あの藤白さんって子、ただのツンデレなのかな)』
「お腹すいたー!」
『そうですね〜』
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『いただきます』
「いただっきまーす!」
私は少し用心してAちゃんを見る。
結局ルーキー戦の期間、彼女に会うことは出来なかった。
シグレのあの話、本当なのか疑っちゃうほどAちゃんからは薄暗い空気を感じない。
『?どうしました?』
「う、ううん!何でもないよ!」
『?』
ちょっと見つめ過ぎちゃったみたいだ…うぅ、気を付けないと!
『あ!』
「?!な、何?」
『エルナちゃんにご報告があったんです!』
「私に?」
『はい!私、入る部活が決まっちゃいました!』
「えええええええええええ?!?!?!」
ちょっとAちゃん聞いてないよ?!?!
「何で?!何部?!」
『凄く魅力的な部活動だったので先日入部届けを出して受理されました!映画研究部です!』
「…映画研究部?」
聞いたことない部活だよ?!?!
『上位ランキングの部活では無いんですけど、私自身映画は好きなので合っているんです!』
「そ、そうなんだ!おめでとう!」
『エルナちゃんもいい部活、見つかるといいですね!』
あぁああああ私の部活未定仲間が減ってしまった…!!!
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作者名:藤宮 | 作成日時:2018年3月3日 17時