1.遅めの新入生 ページ2
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私、一宮エルナ！
この春からミカグラ学園に通う1年生！
従兄弟のシグレに騙されてハチャメチャな学園に入学してしまった可哀想な少女とも言うよ！
「エルナちゃーん？！聞こえてるよ？！」
「うっさいシグレ！何で言ってくれなかったの？！」
「言ったらやっと出てくれたやる気が無くなっちゃうかもしれないでしょ？」
「そりゃちょっと疑うよ！」
「それにエルナちゃん、こういうの好きでしょ？」
「……まぁね！」
私の隣でそう言うのは従兄弟の二宮シグレ。
このミカグラ学園でマンガ研究部？の部長をしている3年生。
「エルナ！どこふらついてるりゅい！早くするりゅい！！！」
「ビミィ！！」
目の前で私に怒鳴る猫なのか犬なのか分からない異物はこの学園の先生だというビミィ(命名私)。
「って！もうこんな時間？！早くしなきゃ！」
「またねエルナちゃん！」
学園の時計を見ると間もなくホームルームの時間。
入学してまだ1週間も経ってないけど、この学園での生活に胸弾ませてます！
「早くするりゅい！」
「はいはーい！！！」
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「皆さん、おはようございます
早速ですが今日は転入生を紹介します」
クルミ先生が教室に入ると、急にそんな事を言った。
ていうか急過ぎるよ？！今の時期に？！
「どうぞ、入ってきて下さい」
『は、はい！』
少し弱々しげな声とともに入ってきたのは、胡桃色の髪の毛をおさげにした美少女…！
「(か、可愛い女の子！！！)」
『椎原 Aです！』
「転入生と言いましたが椎原さんは入学前に風邪を引きまして、通うのが今日からになってしまったのです。」
『な、何卒よろしくお願いします！！』
「椎原さんの席は…あのバ…一宮さんの隣です。」
「ちょ、今先生私のことバカって言いかけませんでした？！」
「あのアホ…一宮エルナさんの隣です」
「悪意あり過ぎですよ！！」
クルミ先生は私のことをよくいじる…
『一宮さん、よろしくお願いします！』
「エルナでいいよ！こちらこそよろしく！」
『じゃ、じゃあエルナちゃんで』
「私もAちゃんって呼んでいい？」
『はい！』
Aちゃんは顔を真っ赤にして微笑んだ。
可愛い！！！！！
「それでは1時間目を始めます」
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作者名：藤宮 | 作成日時：2018年3月3日 17時
