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Aサイド
肺が痛い
足が痛い
泣きたい
今すぐに泣きたい
でも、ラリーさんを助けないと!
『はぁ、はぁ』
うまく吸えない息を整えながら処刑場に行く
なんとか間に合った
まだ執行する時間ではない
でも、もうほとんど時間がない
処刑場のドアを開ける
そこにはギロチンがあった
そして、その下にはラリーさんがいた
何故?
まだ執行時間ではないはず
『ねぇ、執行時間より早くない?』
知らない人に話しかける
「なんか、ここの人が早めに終わらせようってなったらしいよ。まぁ、俺には関係ないけど。お前も首が飛ぶのを見に来たの?」
何故この人はこんなに楽しそうなんだ?
ラリーさんがこれから死ぬかもしれないのに!
ラリーさんに作ってもらった両刃鋏で首をはねた
処刑場には人が少ないからバレなかった
でも、バレるかもしれないから床に寝せておく
そんなことをしていたらラリーさんが木の板に首を置いていた
『だ、ダメだ、ラリーさん!死んでしまう!』
みんなが一気に僕のことを見た
ラ「いいんだよA。俺は十分生きた。じゃあな、A。俺の分まで元気に生きろよ。約束だ」
そう言った瞬間、ラリーさんの首がとんだ
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作者名:海百合 クラゲ | 作成日時:2021年6月3日 22時