34 side紫耀 ページ34
さっきの返事は同意とみなすで
「…んじゃ…はい。どうぞ」
ゆうに背中向けて座る
とりあえず放置してみよ
ここですんなり
痕を…つけれるようなら
……それなりの対応…せなあかんよな
案の定、俺に触れても来ない
触れてこない事で
嬉しい気持ちになる
も〜ほんまに ゆうは
しゃぁないなぁ…
「…俺にも同じ場所でええんやろ?」
「…し、失礼しましゅ」
…噛んだな
顔みられへんかったやん…
俺のTシャツの首元が後ろに引っ張られる
ゆうの指が首を軽く触れる
…落ち着け
落ち着け
落ち着いとこう
「…ゆう…苦しいわ…」
服が首に食い込む
「あ!ごめんなさい…何か…見えへんとこが…わからんくなって…」
まぁ…そうなんか?
んじゃ
「ちょっと待っててな」
立ち上がってゆうの頭を撫でてから
着替えにいく
…とりあえずタンクトップとかでええか
肌寒いしパーカー着よ
前を全開にしとったら、肩ズラせば背中までいけるやろ
戻ると ゆうはソファで丸まってた
…猫か
抱っこすんぞ
「…お待たせ…これやったら引っ張らんでも大丈夫やから…好きなとこつけたらいいよ」
「……はい…」
パーカーは両肩外して背中まであける
俺は待つ側やから余計に長く感じた
ゆうの頑張りが伝わって
自然と顔がゆるむ
「…ゆう…付け方…わかるか?」
「…ごめんなさい…全然つかないです…」
やろうな
唇が触れてるだけじゃつかへんで
さっきから一生懸命…
可愛いからしばらく黙ってたけど
黙ってた分
俺も触りたくなるんやな…
初めて知ったわ…
ゆうの方へ向き合って
「…腕…かしてみ?」
ゆうのTシャツの袖口をまくる
軽くゆうの腕を引いて
反対の手で腰を捕まえる
なるべく怖くないようにせな
ゆっくり近づいて
「…吸うんや。一息でも、何回かに分けても良いけど、肌を吸うんやで」
なるべくゆうの肩に近いところに
痕をつけにいく
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作者名:しろ | 作成日時:2021年11月30日 23時