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「まさかあの団体全員、制服で来たんちゃうやろな?」

「もちろん全員制服で来たよ?」

「え?俺が知らんだけで遠足とかやったん?」

遠足でプール来る高校生てどうなん?
しかも1クラスに満たない人数…

「休みの日にクラスメイト25人でプールに来た。制服、スクール水着が指定やで。高校最後やからね。青春ぽいやろ?」

「俺、そんな事した奴初めて見たで…」
「ありがと…」
「褒めてないから」

紫耀さんが通りを外れたベンチに座って
おいでおいでする



…私服かっこ良すぎるやろ…

こんなん…
今まで感じた事ない



ちょっと私には無理やわ…

カッコイイとか
素敵とか
言い表せない
次元が違う…

隣に行こうと思うのに




足が動かない


「ほら、こっち来て。連絡先欲しいんやろ?」

欲しい
…欲しいけど

こんな人
忘れられる日が来るとは思われへん


「…ごめっ…緊張して…足が…」

「何回も俺のとこ来てたのに?…アホやなぁ…も〜…ほら…」

紫耀さんが動けない私の手を取ってベンチまで歩いてくれた


あったかい…

大きい手

ふわっと手を包み込まれて
男の人だと思い知る



この手は
他の女性を求めている



泣くのは家に帰ってからだ

「紫耀さんが素敵すぎたからビビってん…」

「…そうか…」

ベンチに座って手を離した紫耀さんは

頭を撫でてくれた

「紫耀さん…子供あつかいしてるやろ…」

「制服着てたら子供やろ」

「…大人やったら…相手に好きな人居ったら…諦めれるんかなぁ…?」

紫耀さんに迷惑かけた
ただの子供なのはわかってる

「…俺も大人ちゃうし……わからんなぁ」


片想いって



よくわからん気持ちになるんやね

12 side紫耀→←10



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作者名:しろ | 作成日時:2021年11月30日 23時

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