月をみて (ページ8)

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8 六年三組ページ8

6年生になって
6月位に女の子達に好きな子ができ始めた
1番人気は紫耀くんで、気の強い女の子2人が狙っていた
その他にも好きな男の子ができたみたいで、それぞれ女の子の交換日記に参加して欲しい、とお願いされた
合計で5冊
もともと日記など書く習慣もなければ楽しみもない
ひたすら紫耀くんや他の男の子の情報を流すためだけに書かなきゃいけない
どの日記に何を書いたか分からなくなり、それを見ていた先生が交換日記を禁止にした

ありがたかったけど、そこでの、修学旅行の班決めでモメた

紫耀くんを狙っていた2人は同じ班になる為にタッグを組み、くじ引きに挑んだ
紫耀くんと同じ班を引いたのは私で、その2人に変わって欲しいとお願いされた
モメたく無かったから譲った
そしたら他の班も組み合わせを変えだした
先生に見つかる前に決めたつもりだったけど、後から先生に呼び出された

先生は交換日記の件もあるから組み合わせを戻そうかと考えていた
だけど、そうすると嫌な予感しかしないので、このままいってもらうことにした

ひたすら面倒くさかった

修学旅行は楽しく回れたと思う
そりゃ紫耀くんと回りたかったけど、モメてまでは思わなかった

2日目の夜に肝試しがあった
クラスで5人は脅かし役に回る役があった
全員男の子で、紫耀くんも脅かし役に入ってた

「…そしたら桜の木の上から真っ赤な雨が降ってきて…ふと見るとバラバラの死体の目がばかーっと、…」
「「「「ぎぃやあぁぁぁぁー！」」」」

怖い話をする先生のおかげですっかり行く気をなくしてしまった

順番に進んで森の中のコースに入っていく

皆で早めに進んですこしでも団体で歩く

怪談話のせいか、上からコンニャクが降ってくる系が多くて、みんなでギャーギャーなりながら進んだ

これって学校としてやる意味あんの？
怪我でもしたらどーすんの！

と
プリプリしながら終えた

お正月に紫耀くんからの年賀状は届かなかった

バレンタインもお母さんにお願いして買って貰えたけど、すごい数貰ってるし
勇気を出してまであげれなかった

もうすぐ中学生だ

六年生はあまり仲良く出来なかったな…