検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:23,364 hit

30 ページ30

宿泊先のホテルの
打ち上げは
穏やかに始まり
お酒が皆、すすんで

「この後、二次会っ!上の階のBAR貸し切ってますっ!」

声を張り上げる、いい具合に出来上がったスタッフさんに先導されながら
夜景の見えるいい雰囲気のBARへと
場所を移した


ここでもなるべく私たち四人は固まらないように、スタッフさん達の場所にお互いを見ながら席を移動してたりしたんだけど

何だか、のんちゃんが…変?
酔ったのかな、と思って
目が合った時に、手招きしてみた

BARの入口方向に曲がって
“ 本日、貸切 ” の看板が出てる所だと
中からは見えないから


「のんちゃん、酔った?」

振り向いて明るい照明の下で顔色を見るけど
特に、我慢してる素振りは無かった


「ぅうん、酔ってないよ。大丈夫…」


何だか続きがありそうで
少し黙ったまま先を促すと


キョロキョロと周りを確認した後

私の耳元で













「顕多くんにキスでもするかって言われた」


えっ?


反射で大きな声が出そうになって
咄嗟に息を飲む



え、待って
待って、待って、知らなかった


「……二人は……そう、なの?」


小さくハートを作って見せた

「っちがっ!そんなんじゃ無くて……全然、何にも!そんなんじゃ無かった…」


……ぅん?

過去に何かあったのか
どっちとも取れる、のんちゃんの反応を見て
また、ちょっと先を促してみる





「……今日の…シーン撮影の前に、広場の方に行ったでしょ?…私たち……歩いてたら、言われた」


言葉が出なくなったから、とりあえず

「困ったの?」



「……うん。困った」


そっか… それなら

「今まで、一度も考えたこと無かった?」




「……考えたこと……無かった…」


そっか…
それなら、言われた今も考えれないのか
何も言わない方がいいのか、



「無かった……事も……ないかも」

小さく聞こえて

ん?んん?
考えたって事?


えー…
何か…何とも言えない感情かも



でも、目の前の のんちゃんが

あのしっかり者の、ヒロインで自信に溢れた のんちゃんが

とても可愛らしくて
その原因が顕多くんだって事が、ちょっと
複雑で


だって、のんちゃんには もっと
大人な人と、ってイメージがあったから

顕多くんみたいに、無茶ぶりしないような
……そう、それこそ神宮寺さんみたいな
……あれ?やっぱり違うな
意外とお似合い、なのかな

31→←29



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (68 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
209人がお気に入り
設定タグ:平野紫耀
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

涼杜兄妹(プロフ) - しろさん!!投稿うれしいです!!ずっと気長に待ってます!!ヒーローもヒーローじゃないもほんとだいすきな作品です!!!!!しあわせをありがとうございます!! (2022年12月31日 0時) (レス) @page42 id: a3aadc78c7 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 涼杜兄妹さん» 兄妹さん、いつも本当に、ありがとうございます。一緒に、乗り切りたいです。 (2022年11月5日 19時) (レス) id: 5865d39538 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - あやかさん» あやかさん、ありがとうございます。本当に、ありがとう。寄り添って待つ、本当に、本当に…… (2022年11月5日 19時) (レス) @page35 id: 5865d39538 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - しろさん…いつになってもいいので一緒に乗り切りましょう(´;ω;`) (2022年11月5日 17時) (レス) @page35 id: a89c13a921 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 私も心の整理がつきません。気持ちわかります。紫耀くんに寄り添って待ちましょうね。 (2022年11月5日 13時) (レス) @page35 id: 7505a656e4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しろ | 作成日時:2022年10月1日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。