癖:zm ページ3
指先にいつまでも残る違和感
部屋にかりっと、軽い音が響く
「ねぇ、ぞむ、もういいでしょう?これ以上やったら深爪になっちゃうよ」
「大丈夫。まだ、もうちょっと」
だめ?なんて上目遣いされたら、怒れない。イヤなのに、ぞむにはいつも甘くしてしまう。
ぞむには特殊な癖がある
人の爪を食べる、変な癖
私は今その変な癖に付き合わされてる
左手の小指の爪を噛んで、咀嚼して、飲み込んでから小指の腹を舐められた
「ごちそうさま」
その目に、その声に、ぞくりとする
爪を食べられて喜ぶ私もなかなかの変態なのかもしれない
喜んでいる事をぞむに悟られないようにしながら質問を投げ掛ける
「ご飯は?食べるの?」
「いらない。お腹一杯」
「爪だけじゃ栄養足りないでしょ。お腹一杯でも、何か食べなよ。明日また早いんでしょう?」
「じゃあおにぎり作って。」
「いいよ。ちょっと待ってて」
おにぎりを作るために、水で手を洗う。私の爪は噛んで切られたから、ガタガタしてて、不恰好だったけど、ぞむの愛情なのかなと思うと少し、可愛いなって感じるの
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新学期から遅刻しましたちあきのこです。最悪でした。
しかも隣の席昔付き合ってた元彼でした。最悪です。
さらにクラスメイトは知らない子ばかりでした。最悪ですね。
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作者名:ちあきのこ | 作成日時:2017年3月1日 22時