リーダーとは* ページ2
シ「俺だって‼ 最近ぶっ通しで動画撮ってるし、
自分が疲れてることなんかわかってる‼
でも、俺はリーダーだから‼
ンダホだって言ってただろ！
今俺に抜けられたらヤバいって
自分の欲とか優先したらダメなんだよ‼」
シルクは目に涙を溜めてぶつけてきた。
それでも私の目はシルクを逃がさない。
『じゃあ、シルクがメンバーの立場だったら
リーダーに全て押しつけるの？』
シ「.......俺がみんなみたいなメンバーだったら」
『うん』
シ「一人で頑張るなって背中を叩いて、悩むことは一緒に考えたい」
『あは、私が思ってることと一緒だ』
私が笑ったらシルクの目は大きく開いた。
そして、大きく左手を挙げて
シルクの背中に降り下ろした。
シ「いっっっっってぇ‼!!!」
『一人で頑張んな‼』
シ「....A...」
『あのさ、リーダーってずっと皆の先頭に立って
休まず皆のことを引っ張ってるような感じだよね』
シルクは小さく頷いた。
『でもね、ホントは休むときは一緒に休んで
出発したときは一番後ろで皆の背中を押してあげる人のことを
リーダーって言うんじゃないかなって思うの』
シ「後ろで...」
『そう、だからねシルク』
下を向いていたシルクが顔をあげた。
『一人だけ前で走りすぎなくていいんだよ』
シ「....っ」
『皆シルクの力になりたいんだから、
まずはシルクが皆に助けを求めなきゃ』
シ「おう、」
シルクは今まで我慢していたものが切れたように
私の首元に顔を埋めて泣いた。
私はただずっと背中をさすっていた。
『それに、私の前では別に強がんなくていいんだからね』
泣いていたシルクは凄い早さで顔をあげ、鼻をすすった。
シ「.......それ、どーゆー意味だよ」
私はイタズラに笑ってみせた。
『さぁ？ どーゆー意味でしょう？』
あ、このあとまた顔を埋めたシルクを
コンビニから帰ってきたモトキが廊下からようすを覗いて
私と一緒に小さく笑ってたのは
かわいそうだからシルクにはないしょね。
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ニコロ - バニレさん» コメントありがとうございます！諸事情で返信が遅れて申し訳ないです。3月以降はじゃんじゃん更新するのでお楽しみに！最高と言っていただき光栄です！ (2020年1月27日 21時) (
レス) id: 248d51268f (このIDを非表示/違反報告)
バニレ - え、全部最高なのですが//// (2019年8月28日 0時) (レス) id: 1a8a094e4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニコロ | 作成日時：2019年1月2日 0時
