歌の歌える同居人たち。２ 【歌い手】

29曲目 ページ3

まふまふサイド

カタカタとキーボードを打つ音だけが
僕の耳に入る

あの安藤だかは帰ったようだ。
部屋の前で30分近くドアの前で
話していたんじゃないかな

僕は皆と違って学校へは行っていない
まぁ一般的にはサボりとか不登校ってやつ

理由があるからサボりではないのだろうけど
実際勉強もしたくない
理由が無くても行っていないだろう
そんなことどうでもいいけど。

元々人と話すのは好きだけど
得意じゃなかった
それを拗らせて人を嫌いになった。

1年の時は『桜花荘』の先輩に
い,じめられてた
けど、2年になって
そらるさんが心理的にも物理的にも
僕の扉を開けてくれた。←

僕と他の優しい寮生と引き合わせてくれて
それが今の『桜花荘』の皆で

勿論最初は余計なことすんな！
って感じだったけど少し嬉しかった。

また入ってくる生徒とも
仲良くしようと思った、けど

始めて見た時の

あの真っ黒い目
貼り付けたような笑顔

恐怖の他に言葉が見つからなかった

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