襲来�� ページ22
どんどん遠ざかっていく傑くんの後ろ姿を見ながら、私はその場に倒れた。
……血が、出血が酷い。手が痛い。立たないといけないのに、立てない。
やば、これ死ぬのかな……。
周りに人がいないのでただ倒れることしか出来ず、目の前がどんどん暗くなっていくのを感じた。
……あ、これ、もうダメなやつだ。
そう思って意識を手放そうとした時。
大嫌いなのに何故か安心感のある声に名前を呼ばれた気がした。
目を覚ますとそこは見慣れない天井だった。
……ん？いや、見たことあるぞ？？
ここは……
A「高専の……医務室？」
五条「せーかい。良かった、覚えてんじゃん。記憶もバッチリだね」
声のした方を見ると、私が寝ているベッドの横に悟くんがいた。
A「……悟、くん？……どうして？？」
五条「Aが僕に電話かけてきたんでしょ。助けて、って。
……なに、覚えてない？もしかして『実は記憶喪失なっちゃいました〜』ってオチだったりする？？」
ヘラヘラと笑いながら言う悟くん。
私も先程までの出来事を思い出す。
……えっと、確か帰り道に傑くんと出会って、でも傑くんじゃなくて、呪霊がいて、殺されかけて…
あ、そうだ。手に穴開けられたんだった。
そう思って手のひらを見ると、ガーゼが巻かれていたが、そのガーゼに血は滲んでいなかった。
A「……私、死んでない？？」
五条「話ぶっとびすぎ。大丈夫、生きてるよ」
言い終わるや否や、悟くんはベッド上の私に横から抱きついてきた。
A「…えっ！？何！？……ちょ、痛いって！！しめすぎ！！」
五条「〜っ、ほんと良かった……！！！！」
ギューッと私の上半身にしがみついて離さない悟くん。
……ほんとにこの前からどうしちゃったの？？
重い重いと言いながら、私は悟くんを引き離そうとするが、マジで離れてくれない。
すると悟くんがその状態でポツポツと喋り出した。
五条「……めちゃくちゃ心配したよ。
……Aから電話貰って、急いでトんだら血まみれで倒れてるし。
すぐに硝子のとこに連れてきたけど全然目ぇ覚まさねぇし。
……なんか色々と嫌なこと全部フラッシュバックした気分だった。
……もう心配させんじゃねぇよ…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2735人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
プスメラウィッチ - 美波さん初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟でお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。楽しみにしてます。 (2022年1月23日 20時) (
レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
美波(プロフ) - 俎板専門店まりもさん» あ、めちゃくちゃ嬉しいです…(;_;)(;_;)(;_;)(;_;)(;_;)(;_;)(;_;)(;_;)(;_;)(;_;) (2021年3月22日 15時) (レス) id: 1b90c873e2 (このIDを非表示/違反報告)
俎板専門店まりも(プロフ) - あ、これ好きなやつや… (2021年3月22日 1時) (レス) id: f0bf4ba122 (このIDを非表示/違反報告)
美波(プロフ) - 黒井かまさん» いえいえ！！！こちらこそ見てくれてありがとうございます...(;_;)！ (2021年3月13日 15時) (レス) id: 1b90c873e2 (このIDを非表示/違反報告)
黒井かま(プロフ) - もう、題名見た瞬間これ求めてたやつだっ、てなりました。供給ありがとうございます (2021年3月11日 16時) (レス) id: 27448737b8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美波 | 作成日時：2021年3月3日 1時
