術式強制解除って知ってますか？ (ページ8)

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呪術高専第一学年① ページ8

五条「A～、ほんとに行くの～？？ここでいいじゃん～。ここからなら高専もそんな遠くないし、毎日悟さんと一緒にいれるんだよ～？？」

A「いや普通に寮入りたいんで……。ここ、高すぎて怖いですもん……」

Aの後ろにひっつく男は五条悟。

このタワーマンションの最上階の部屋主だ。

明日から高専に入学するAと住む場所が変わるのが嫌らしく、朝からずっとこのようにうだうだ言っているのだ。

A「……っていうか先生なんだから毎日顔見るのは変わらないでしょ…」

五条「2人きりなのとじゃ大違いだから！！！」

悟さんと2人きりの時間なんて一生分過ごしたわ……、とまたため息をついてしまうA。

五条「でもA、高専に何学びに行くの？もう一級でしょ？呪霊はあんまり祓ったことないけど。力だけで言えば余裕で特級じゃん。もう学ぶことなんて」

A「呪術師同士のコミュニケーション」

五条「あ～…真面目……」

遠い目をする悟さんにそれでも教師か、と心の中でつっこむ。

後ろでまだブーブー言ってるバカは放っておいてAは明日からの新しい生活のための荷造りを進めた。

あのあと小学生時代は3ヶ月に1回、Aの家に行き、個別指導を行い、中学生になってからはAが五条の家に住みこみ、近くの中学校に通いながら、毎日夜にマンツーマンでの指導が行われた。

その結果、Aは特級レベルになるほど強くなり、呪力の制御もできるようになった。

しかし高専に入る前の今でも、まだ術式が分からない。

五条の六眼を持ってしても分からないというのは異常だが、術式を持ってないわけでは無さそうだ。

だから中学生までは呪術とは何かという基本講座から術式を使った呪力操作以外の体術などを主に学んだ。

未だ術式を使わずに特級レベル、というのは末恐ろしいなと思うがAは未だに呪霊をあまり祓ったことがなかった。

自分に襲いかかってくる呪霊は祓っていたがそれ以外のその辺にふよふよ浮いているような呪霊は祓わなない。

曰く「呪霊が嫌なことをするのはわかるけど人間だって呪霊に対して嫌なことしてるんだから私はどっちもどっちだと思う」らしい。

ん？？と思うがその考えは変わらず、しかも五条の"Aが第一優先主義"から無理を通して今までAに任務が来ないようにしていたのだ。