術式強制解除って知ってますか？ (ページ11)

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呪術高専第一学年④ ページ11

夜蛾学長との面接も無事終わり、寮に移動する。

五条「Aの部屋はこっちで、恵の部屋はずっと奥ね」

A「…いや、なんでそんな離した？？」

五条「だってご近所さんにさせたくないんだもん」

そう。私の部屋はなぜか恵の部屋と真反対にされていた。

別に部屋数が余ってると言ってもこんな離さなくてもいいはずだ。ひとつ空ければいいだろう。

A「………今から部屋の変更は…？」

五条「無理でーーっす！！………ねぇ、待って、怒んないで、A？その手に呪力こめるの辞めてくれない？？これでも僕一応、君の先生になるんだよね？？」

A「もう一度聞きますね。

部屋の、変更は、可能ですか？？？」

五条「……ちょっと事務室行ってきます」

そして逃げるように去っていった悟さんを見て、はぁ、とため息をつく。

……ほんと小さい時の私はなんでこんな人を信用してしまったのだろう。

拾われるなら禪院家とかに拾われれば良かった。

そりゃあまり良いイメージはないが、真希さんも真依さんもいるんだし。

A「ほんと…どこで間違えたかなぁ……」

独り言を言っていると先に自室に入った恵がドアからひょっこり顔を出した。

伏黒「なぁ、そういえば…五条先生の呼び方どうすんだ」

私は恵を見て固まってしまう。

A「……え、もしかして恵、今それ言うために部屋から出てきてくれたの？」

伏黒「いや……まぁそうだけど…気になったから…」

そんな恵に、わぁ～！と抱きつく。

A「恵くんいい子になったねぇ～！！初めて会った時は一言も喋ってくんなかったじゃん～！！」

伏黒「おいっ！ちょ、離れろって…！！

だってそれはあの五条先生(バカ)が自分の娘だって言うから……！！」

A「いやいや普通に考えて年の差おかしいでしょ！！！……あと、悟さんと私じゃ顔面偏差値がもろに違う」

あんな悟さんでも物凄く顔は良いのが腹立たしいが。

すると私を引き剥がそうとしていた恵は、ピタリと動きを止める。

伏黒「おま……それ、マジで言ってんの？」

A「それはどの発言に対しての質問で」

五条「2人とも何やってんの？」

言っている最中に遮られ、声がした方向を観るとそこには先程事務室に言ったばかりの悟さんがいた。

五条「やっぱ早く帰ってきて正解。ほんとAは僕がいないと何しでかすか分からないからね」

……何もしでかしてないんだが。