7話 ページ10
Aside
チュンチュン……
『ううん…もう、朝?』
鳥の鳴き声で目を覚ました、今日も晴れている…
でも私の中では曇りだ……外に出るときは暗くならないようにしている、周りが心配すると大変だから…あ、でも心配してくれる人、いなかったんだ…
そんなことを思いながら隊服に着替え、朝食を食べ、お面をしてから家を出る……
鬼殺隊本部へ向かう途中で周りをキョロキョロしている男の子がいた、他の人たちは見てみぬふりをしていた、私はその子に話しかける…
『君、そんなところでどうしたの?お母さんやお父さんは?』
??「……!?」ガタガタ
その子をよくみたら服は少し破けてその間から痣や切り傷、火傷が見える…その子は私を見た瞬間驚いて震えた…
私は男の子が怖がらないように優しく言った
『大丈夫、落ち着いて……君の名前は?』
耀「……耀太」
『耀太くんね、お母さんとお父さんは?』
耀「お母さんとお散歩して走って行ったらいなかった…」
お母さんと散歩に出かけてたら、急に耀太くんが走って行ってそれではぐれたわけ、か…
『耀太くん、怪我してるのを治療するから着いてきてね』
そして家に連れてきた、治療をするときに驚いた…痣や切り傷、火傷が身体中に……
数分後、治療が終わり何故こんな怪我をしたのかと聞いた……するとこんな返事が帰ってきた…
耀「お母さんを探してるときに、怖いおじさんたちが来て……」
あぁ、そう言うことか…出来ればお母さんを探してあげたいけど……一応聞いてみよう
『耀太くんは、お母さんとどこら辺ではぐれたの?』
耀「なんかね、とてもおっきい桜の木があって…池もあった!」
大きな桜の木と池……もしかして、あそこかも…
『じゃあお母さん探しに今からそこに行こっか』
耀「うん!ありがとうお姉ちゃん!」
ーーーー
着いた…お母さんはたぶん近くを探してるんだと思うんだけどね…
といろいろな場所を探してやっと見つけることができた…
母「本当に、本当にありがとうございます……」
お母さんは涙を流しながら言った
『いえいえ…』
耀「お姉ちゃん!ほんとにありがと!」
その言葉を聞いた瞬間胸の奥が温かくなった…
泣きそうになった…
こんなのは久しぶりだ…感謝の言葉ってこんなに嬉しいんだ……
そのあとお母さんと耀太くんは何度もお礼をして帰っていった……
『ねぇ、私は、本当は……どうしたいの?___』
その言葉は春の風と共に消えるのであった……
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桜月夜 - わぁぁ!嬉しい!高評価とコメントありがとうございます!! (2021年10月8日 22時) (レス) id: 06c57b86cc (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして!とっても素敵ですね!高評価しました! (2021年10月8日 18時) (レス) @page4 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜月夜 | 作成日時:2021年10月3日 21時