＊ ページ48
_ tuberose
「かわいいねぇ、もっと足開いて？」
「いやだ、」
「ここから追い出されてもいいわけ？」
「っ、」
「ほら、はやくして。まあ可愛い、」
「もういやだっ...！」
「ちょっと！逃げんじゃないわよ＿＿＿＿＿！」
＊
「っはぁ、はぁ、はぁ、」
深夜、目が覚めた。
また あの日の夢を見てしまった。
夜、この部屋に一人でいると、どうしても思い出してしまう。
ふっかの部屋にでも行こう。
震える足を動かして、大きな扉を開けた。
昼間は気にならないキィ、という音が不気味に聞こえる。怖い。
あの日のように継母がこの長い廊下を走って追いかけてきそうで
ぎゅっと目を瞑って、感覚でふっかの部屋の前まで辿り着いた。
小さくノックをする。
「ふっか、ごめんね。おれだよ」
だけど、ふっかから返事は帰ってこなかった。
疲れているのかな。
やっぱり迷惑だよな、こんな真夜中に。
自分の部屋に戻ろう。
来た道を戻ろうと振り返ると
そこには薄暗く、長い廊下。
さっきの夢が蘇って、足が竦む。もう戻れない。
勇気なんてゼロだ。
「ぅ、たすけて、っ、」
どれだけ呼んでもふっかは中から出てこない。
もう終わりだ。継母が来る、
俺を裸にして、自慰させて、触られて、
怒鳴られて、叩かれて、蹴られて、
それで、それでっ...
「っ、はぁ、はぁ、いやだぁっ、はぁ、ぅ、」
過呼吸で意識が朦朧とする。
その時、涙で滲んだ視界に、黒い影が見えた。
廊下の奥だ。やめて、来ないで！走ってくる！やだ！
「姫、！」
それが幽霊なのか、継母なのか、誰なのか。
何も判断出来ぬまま、腕の中におさめられた。
このベルガモットの香り...
れんだ。俺の大好きな、れん。
「れん、れんっ、れん、... ！」
「姫、もう大丈夫ですよ」
れんの体温と、優しく包み込むような表情。
先程まで尋常じゃないほど怖かった廊下も
れんがいれば大丈夫な気がした。
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ビューティーコロン(プロフ) - 五臓六腑さん» ありがとうございます！この作品はですね、読者様の “ ショタabがみたい ” という熱い気持ちから爆誕しました。(笑) To be continued と書いている通り、続きを出すのでそちらも見ていただけると幸いです...！^^* (2021年3月1日 22時) (
レス) id: 2f0dffbd3f (このIDを非表示/違反報告)
五臓六腑(プロフ) - コメント失礼します! Adolescent boys in turmoil最高通り越して最高でした!いつも素敵なお話ありがとうございます(*^^) (2021年3月1日 22時) (レス) id: 7b8f2a1856 (このIDを非表示/違反報告)
ビューティーコロン(プロフ) - ぐみまるさん» コメントありがとうございます！どちらも私が割と拘っている事なので褒めていただけて本当に嬉しいです...(泣) 私も書きながら盛大にニヤケてます(笑) イキ狂うabは国宝、理性をなくした狼のmmは世界遺産だと思っています。これからも宜しくお願い致します！^^* (2021年3月1日 20時) (レス) id: 2f0dffbd3f (このIDを非表示/違反報告)
ぐみまる - 初コメント失礼します！読みやすさもストーリーの構成もいちばん大好きです（ ; ; ）読んでてニヤケが止まらないです（笑）イキ狂っているabくんも欲望のままに抱き潰すmgrくんも大好きです^_^ (2021年2月28日 20時) (レス) id: d09ffd5ea6 (このIDを非表示/違反報告)
ビューティーコロン(プロフ) - コメントありがとうございます！それに関しては私も思いました... はぁん、阿部ぽまえなんで死んだんだよ...って感じで(笑) 切なさを感じ取っていただけたのならこちらとしては凄く幸せです^^* ありがとうございます！これからも頑張ります(^ ^) (2021年2月21日 22時) (レス) id: 2f0dffbd3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビューティーコロン
| 作成日時：2021年2月19日 16時
