* ページ25
オ「えっ、でも主。これは聞いておかないと。」
ゼ「ま、まぁ。いずれは兄上も妃をとるのだろうから...。」
ごにょごにょと口籠るゼンさん。そんなにイザナが誰かと結婚するのが嫌なのだろうか。
あ「って!違う違う。私別にそこまで深く考えてない!」
イ「だろうな。そうだろうと思ったよ。」
あ「...でも私がイザナについて行きたいと思うのは本当だから。」
ちょっとムスッとしながら言うとはははっとイザナが笑う。
イ「それは頼もしい限りだ。」
あ「あ、もちろんゼンさんも尊敬してます。だから、私に出来ることは何でも申しつけて下さい。」
ゼ「あ、あぁ。ありがとう。」
そんなことを話していたら皆食べ終わっていた。
イ「さて、そろそろ作戦会議といくか。」
ゼ「はい。明後日から兄上は城を離れるんですよね?」
イ「あぁ。俺の管轄の城に少しの兵と俺の替玉を送る。そして、予め町に潜ませていた兵のところへ行き、伝令が来るのを待つ。」
オ「てことは、それは俺の仕事ですね。」
イ「あぁ。団長に連れていかれるナノカの後をつけて場所を突き止めろ。その時にあの青い鳥をつれていきなさい。紙にその場所を書き、鳥の足に結んで私のところに飛ばす。やれるな?」
オ「分かりました。その後、俺はその辺に潜んで後から合流しますね。」
イ「あぁ、それとゼン。お前は兵を少し集め、城で待機しとけ。場所が分かったら俺から使いをよこす。そしたらお前は馬で来い。」
ゼ「分かりました。」
イ「作戦は今晩から始まる。ナノカが団長に明後日から3日間俺が城を離れることを知らせることになっている。準備しておくように。」
ゼ、オ「はい。」
そういって解散になった。
〜寝室〜
あ「あぁ〜。なんだか今日は疲れた。」
出窓に腰掛け呟いた。
外から少し肌寒い風が優しく流れ込んでくる。
オ「風に当たるのもいいですけど、当たりすぎると風邪を引きますよ?」
あ「...オビも外にいるじゃん。」
オ「俺は鍛えてるから大丈夫。ご婦人は体を冷やしちゃいけないらしいですから。」
あ「そんなご婦人扱いしたって何も出ないわよ。」
オ「またまた〜。からかわないで下さいよ。」
あ「それはオビじゃない。」
オ「しょーがないですね〜。まだ窓を開けているんなら抱きしめてあげましょうか。俺はあったかいですよ〜。なんて。」
あ「...ん!」
オ「...へ?」
あ「んっ!!!」
90人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月華(プロフ) - ぴろろんぱさん» ありがとうございます! (2018年4月24日 16時) (レス) id: 76bcbfb3bf (このIDを非表示/違反報告)
ぴろろんぱ(プロフ) - 月華さん» 再開してくれてほんとによかったです!これからもずっと見続けるので頑張ってください!!! (2018年4月24日 16時) (レス) id: 6a697b7639 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - かりそめの蘇生さん» ありがとうございます!自分でもどうなるか分かりませんが、今後ともよろしくお願いします! (2018年4月24日 15時) (レス) id: 76bcbfb3bf (このIDを非表示/違反報告)
かりそめの蘇生(プロフ) - 続きがずっと気になっていたので、更新再開してくれてすごく嬉しいです!これからも頑張って下さい! (2018年4月23日 15時) (レス) id: 30c6595324 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - ぴろろんぱさん» ありがとうございます!コメント見て、元気をもらいました!初めての作品で拙い文章ですが、よろしくお願いします。 (2018年4月23日 12時) (レス) id: 76bcbfb3bf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:月華 | 作成日時:2017年8月25日 21時