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あ「分かりました。ではお風呂に入らせて頂きますね。オビさんもお風呂入ってから木ね。」
オ「あ、うん。分かった。」
あ「あぁ〜いいお湯だった。やっぱり王城は違うわね。」
部屋に入ると窓からコンコンッて音がした。
あ「はーい。オビさん？」
オ「オビさんでーす。どうもこんばんは、ナノカ嬢。」
あ「こんばんは。さて、話そうかっとその前に外寒いでしょ。春とはいえまだ油断出来ないからね。はいっ毛布！」
オ「おっナノカ嬢〜気が利くね〜。」
あ「エッヘン！ん〜と、何から聞きたいの？」
オ「なんで兄殿下以外は『さん』付けなの？」
あ「あぁ〜それはね、名前を言ってないから。」
オ「名前？」
あ「うん、私の本名。まだ言えないから、私だけ馴れ馴れしく呼び捨てにするのも申し訳なくって…。」
オ「そうだったんだ。んじゃ兄殿下はナノカ嬢の本名知ってるの？」
あ「うん、知ってる。今のところ生きてる人で私の本名知ってるのイザナくらいだよ。」
オ「どういうことだい？」
あ「これからは、まだ誰にも言ってない過去。裏の世界にいたオビさんなら少しは理解してくれそうだから話すね。」
オ「嬉しいけど俺でいいの？」
あ「オビさんがいいのー！」
オ「そっか、ありがとう。」
あ「うん。私はね、まだ親がいた頃はここより少し遠い国に住んでたと思う。名前まではちょっと分かんないんだけどね。
あんまり顔も覚えてないけど、お父さんとお母さんの三人で暮らしていてね。貧乏で借金取りに追われてたけどそれでも幸せに暮らしてたの。
でもね。私が5歳の誕生日にお父さんが留守番してた家にお母さんと二人で帰ったの。そしたら、お母さんがまたすぐに遊びに行っておいでって言ったから不思議だったけど、公園に遊びに行ったの。
だんだんお腹すいてきたから、お家に戻ろうと思って家に帰ったらね、なんか、すごい赤いお父さんとお母さんがいて、お母さんもお父さんも冷たくなってた。動かなかった。多分びっくりしちゃったんだと思う。私、すごい大声で泣いちゃって、ずっと。借金取りの人がその声聞いて、家の中に入ってきたんだよね、そんで連れて行かれちゃった私。
売られ買われを繰り返してね、その時から私の名前はナノカ。あまり好きじゃないんだよね、この名前。
10の時にある貴族に買われて、たまたま口遊んだ歌を主人が聞いて、今の劇団に売られたってわけ。
ここまでが劇団にきた過程と、まだ誰にも言ってない過去。」
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月華(プロフ) - ぴろろんぱさん» ありがとうございます！ (2018年4月24日 16時) (
レス) id: 76bcbfb3bf (このIDを非表示/違反報告)
ぴろろんぱ(プロフ) - 月華さん» 再開してくれてほんとによかったです！これからもずっと見続けるので頑張ってください！！！ (2018年4月24日 16時) (レス) id: 6a697b7639 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - かりそめの蘇生さん» ありがとうございます！自分でもどうなるか分かりませんが、今後ともよろしくお願いします！ (2018年4月24日 15時) (レス) id: 76bcbfb3bf (このIDを非表示/違反報告)
かりそめの蘇生(プロフ) - 続きがずっと気になっていたので、更新再開してくれてすごく嬉しいです！これからも頑張って下さい！ (2018年4月23日 15時) (レス) id: 30c6595324 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - ぴろろんぱさん» ありがとうございます！コメント見て、元気をもらいました！初めての作品で拙い文章ですが、よろしくお願いします。 (2018年4月23日 12時) (レス) id: 76bcbfb3bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華 | 作成日時：2017年8月25日 21時
