＊ ページ12
イ「その話、聞かせてくれるか？」
あ「…はい。私が12の時でした。その時はもうだい
ぶ自分の置かれている状況が分かるようになってき
て、いつの間にか誰かが居なくなったらそういう事
なんだと分かってきて、兄さん姉さん達が5人で団長
に反抗して、小さい子達つまり私を含めた4人を逃が
そうって計画して実行したんです。
……でも失敗しました。私達4人が捕まってしまっ
て、人質のような形になりました。
私達4人を置いて逃げれば兄さん達は助かったのに！
大人しく捕まってしまって……。兄さん達は団長に
私達4人を殺さないでくれと頼みました。でも団長は
兄さん達の目の前で小さい子から順に首を切断し始
めたんです。もう、真っ二つに………。」
頭の中で鮮明に思い出してしまい、ガタガタと震え始めた。
イ「落ち着け、もういい。もういいから。」
イザナとゼン殿下が背中をさすってくれている。
少しお茶を飲んで落ち着かせる。
あ「まだです。全部、お話したいんです。」
イ「…分かった。ゆっくりでいいからな。」
あ「ありがとうございます。……それで、4人の中で
私が一番歳上だったんです。私の他の3人が目の前で
殺されて、ただ見ていることしか出来ませんでし
た。3人が泣き叫んで一瞬で動かなくなることが怖く
て……。兄さん達は只ひたすらやめろって叫び続け
て、次に私の首に刃が当てられたときでした。何を
思ったのか団長がストップをかけて、兄さん達に言
ったんです。」
長「おい、クズが。何も出来なくて悔しいか？苦しいか？悔しいだろ〜な〜？自分達のせいであのガキは死んだんだからな〜？
お前達にチャンスをやろう。じゃないと楽しくないからな？」ニタァ
団長は不気味に笑ってそういった。
兄達「どういう事だ。ナノカを助けてくれるのか。」
長「あぁいいとも、お前達に出来ることを教えてやろう。」
兄達「なんだ。」
長「…殺されろっ！そしたらこの娘は助けてやる。」
団長は凄く低い声でそういったあと、高らかに笑った。
私は兄さん達が殺されるのを見たくなかった。
見るくらいなら先に死んだほうがマシだとも思っていた。兄さん姉さん達が大好きだったから…。
あ「いやだ！！！兄さん達を殺さないでっ！お願いっ！！！」
長「…な〜に言ってんだ？こいつらを殺すのはお前だぞ？」ニタァ
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月華(プロフ) - ぴろろんぱさん» ありがとうございます！ (2018年4月24日 16時) (
レス) id: 76bcbfb3bf (このIDを非表示/違反報告)
ぴろろんぱ(プロフ) - 月華さん» 再開してくれてほんとによかったです！これからもずっと見続けるので頑張ってください！！！ (2018年4月24日 16時) (レス) id: 6a697b7639 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - かりそめの蘇生さん» ありがとうございます！自分でもどうなるか分かりませんが、今後ともよろしくお願いします！ (2018年4月24日 15時) (レス) id: 76bcbfb3bf (このIDを非表示/違反報告)
かりそめの蘇生(プロフ) - 続きがずっと気になっていたので、更新再開してくれてすごく嬉しいです！これからも頑張って下さい！ (2018年4月23日 15時) (レス) id: 30c6595324 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - ぴろろんぱさん» ありがとうございます！コメント見て、元気をもらいました！初めての作品で拙い文章ですが、よろしくお願いします。 (2018年4月23日 12時) (レス) id: 76bcbfb3bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華 | 作成日時：2017年8月25日 21時
