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｢わぁ･･･！｣
案内してもらったお店で海軍飯を注文。
初めて食べる海軍飯にテンションが上がる。
｢ミリタリーとか好きなの？｣
｢はい！かっこいいなって｣
ご飯を頬張りながら多く頷く。
目の前でご飯を食べている男性は
弟者さんって言うらしい。
がっしりとした体型や顔立ちとは逆に
優しい表情と口調。
想像していた海軍兵そのもの。
｢そうなんだ、なんか嬉しいな。
よかったらこの後案内させてくれない？｣
｢えっ｣
今日は思ってもみないことばかり起こる。
｢いいんですか？･･･ぜひお願いしますっ！｣
｢任せろ！｣
｢え、あ、あの弟者さん、ここ･･･｣
弟者さんが向かった所は一般人が入れない所。
関係者と、招待状を持っている一部の人しか
入れないらしい場所に私は緊張で体を強ばらせた。
｢特別ね｣
弟者さんは人差し指を立てて唇に当てた。
｢弟者さん、お疲れ様です｣
入口で立っている制服を着た男性が
弟者さんに挨拶をしてチラリと私を見る。
｢俺の恋人。
中見たいって言ってたから連れてきたんだ。｣
そう言って弟者さんは私の肩に腕を回して
グイッと引き寄せた。
｢･･･！･･･ど、どうも｣
不自然にならないように挨拶をして入口を抜ける。
肩に回された腕、大きい手にドキドキしてしまう。
入口を抜けてしばらくした所で
弟者さんが肩から腕を離した。
｢ごめんね、関係者しか入れなかったから｣
申し訳なさそうにしてるけど、
私はたくましい腕や関係者以外見れない展示に
心臓が高鳴って仕方がない。
もう、海軍の施設にドキドキしてるのか
弟者さんにドキドキしてるのか
わからなくなってきた。
｢いえっ！普段絶対見られないし･･･
わざわざありがとうございます･･･！｣
｢喜んでもらえてよかった。
中、案内するよ｣
なんだろ･･･弟者さんの手が掴んでた肩がまだ熱い。
背中に感じた腕の感覚がまだ残ってる。
そんな気持ちも、珍しい展示を前にすれば
どこかにいってしまった。
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作者名：そすんさー | 作成日時：2018年4月21日 2時
