キミは夢中 01(乙) ページ17
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兄弟がなにか新しいゲームを始めたらしい。
Aはその動画をみて時々吹き出すように
笑ってる。
俺も釣られて笑うけど、
せっかく二人でいるんだから俺も見てほしい。
Aの膝の上のうさぎも退屈そうに
後ろ足をタシタシと動かしてる。
｢ほらほら、おいで〜｣
うさぎを膝の上から抱き上げて顔をすり寄せる。
うさぎも鼻をぷぅとさせながらすり寄ってくる。
｢放ったらかしにされて寂しいね〜俺たち｣
｢ちょっと･･･聞こえてますけど｣
横を見れば動画を観終わったであろうAが
こちらをみている。
｢だってAが兄弟に夢中で
俺たち放ったらかしにされて寂しかったよね。
うさぎは寂しいとだめなんだよ？｣
うさぎを顔の横に持ってきて困ったような
顔をしてみる。
｢もぉー･･･2人して同じような顔しないでよ｣
｢え？同じ顔してる？｣
｢うん、似てる｣
そう言いながらAが俺の頭とうさぎの頭を撫でる。
｢放ったらかしにしてごめんね｣
笑いながらうさぎを俺の手からとって
抱きしめたAはそのまま俺の足の上におさまった。
そしてさっき俺がうさぎにやってたように
顔を擦り寄せてくる。
｢もう･･･ほんとAずるいって、それ｣
(こんなの反則！)
擦り寄ってくるAが可愛すぎて
俺もうたじたじ。
そのまま抱きしめて頬や額にキスをすれば
モフっとしたものが頬に触れた。
｢あ･･･｣
｢ふふっ、仲間に入りたいって｣
目の前にはうさぎが。
その奥でAがニコニコ笑ってる。
｢もう、どっちも可愛すぎ！｣
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作者名：そすんさー | 作成日時：2018年4月21日 2時
