【無題】07 (ページ11)

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お花、おついちさん気に入ってくれるといいな。

カゴにお花を入れて歩き始めようとした時、
木の根っこに足を取られてよろけてしまった。

｢わっ｣

｢おっと、大丈夫？
手、握っててあげるよ。転んじゃうと
大変だからね｣

弟者さんの大きな手が私の手を優しく握る。

優しい笑顔にドキドキしちゃう。

｢｢A！！！｣｣

｢えっ？！｣

｢Aちゃん危ない！｣

｢おいオオカミお前！手を上げろ！
Aから手を離せ！｣

｢お前ら何やってんだ！
そこのオオカミとストーカー！
Aから離れろ！｣

左の茂みからから銃を構えた兄者さんが出てきた。
頭に葉っぱがいっぱいついてる･･･。

右からおついちさんがドローン片手に出てきた。
息切れしてゼェゼェしてる。

弟者くんは守るように自分の背中の後ろに私を隠した。

｢あ、あの、･･･みんな･･･どうしたの？｣

｢いやーマジでびっくりした。
兄者がオオカミから
Aを守ろうとしてる猟師なんて
思いもしなかった。
俺はてっきり怪しいストーカーかと･･･｣

｢なんだよそれ！俺は弟者がいいオオカミなんて
知らなかったからAが危ないと思って
後ろからずっとスナイプする機会を
狙ってたんだよ｣

なんだ。
二人は勘違いしてただけなんだね、
良かった～。

あの後、誤解は解けて今は4人でお茶をしている。

｢俺もびっくりしたよ。
俺はただ可愛い女の子が森を
一人で抜けるのは危ないから
森を抜けるまで案内してあげようって思ってただけなんだ。
A、森に入る時は俺に声掛けて？
俺が守ってあげるから｣

｢おい弟者、調子乗んな。
A、俺がスナイプしてやるから心配すんな｣

｢いやいや、俺がちゃんとドローンで
安全確認するから君たち心配いらないよ｣

なんだかみんな、仲良くなった見たい。
また4人でこうやって集まれないかな･･･。

｢弟者くん、今度森に入る時も一緒にいてくれる？｣

｢もちろん！｣

｢｢A！俺の話聞いてた？！｣｣

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