【無題】05

ふわふわのもこもこ 01(乙) ページ48

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｢おついちさん、見てみて！｣

｢わ、可愛い〜｣

今日は2人で最近話題になったパンダを見に
動物園に来た。

目の前には笹を持ったパンダ。

コロコロしてて、寝転んだまま笹食べたりしてて

｢ほんと可愛い･･･っ｣

｢パンダってもこもこしてて可愛いよね｣



充分にパンダに癒されたあとは
近くのパンダカフェに入った。



｢A見て、パンダバーカーすっごい可愛い。
写真撮っとこ〜。
あ、Aのパンダパフェも可愛いね、
写真撮っていい？｣

おついちさん、よっぽど楽しいのか
すごくテンション高い。

｢うん、いいよ。どうぞ〜｣

おついちさんが撮りやすいようにと
パンダの顔がついた所をカメラの方に向けた。

いい写真が撮れたのか、おついちさんは満足そう。

｢可愛く撮れた？｣

｢うん、すっごく可愛く撮れたよ、ほら｣

そう言われ、見せてくれた画面を覗き込んだ。

｢え･･･｣

｢ね、すっごく可愛い。どっちも｣

画面にはパンダパフェ、･･･と、私。

｢まだあるよ、ほら｣

そう言いながらおついちさんは
次の画像を見せてくれた。

そこにはパンダバーガー、
･･･とその奥に私。

寝転んだまま笹を食べるパンダ、
･･･とそのパンダを眺める私。


そのあとから出てくる写真も全部パンダと私。


｢おついちさん、私を入れなくてもいいのに。｣

なんだか気恥ずかしい。
パンダ単体で撮ったらいいのに･･･。

｢え、だって可愛いが2倍ってやばいでしょ。
パンダも可愛い、Aも可愛い･･･ね！
これやばいから、ほんとに。｣

うーん･･･力説されてもよくわからない。
パンダが可愛いのは間違いないけど･･･2倍とか･･･
やっぱりよくわからない。


だけどおついちさんの力説は止まらない。


｢だってさ、パンダはもこもこしてて可愛いし
Aはふわふわしてて可愛いし。
俺、今日興奮して寝られないかも｣

｢わ、わかった。わかったから！｣

もー、恥ずかしい！

｢A、パンダの顔パネルあったから、
あとで一緒に写真撮りに行こうよ｣

｢うん、そうだね｣

嬉しそうにパンダバーガーを頬張るおついちさん。

携帯を見るふりをしてパンダバーガーと
おついちさんをこっそり写真におさめた。




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